もう疾く

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  • もうとっくに片付けてしまっているだろうと思ったのに、意外であった。 森鴎外『ヰタ・セクスアリス』より引用
  • もう疾くにシュルーズベリーに着いておいでだとばかり思つてをりました。 シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』より引用
  • 春の草ではすみれがただ一種だけになって、蒲公英たんぽぽはもう疾くに姿を消している。 柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』より引用
  • その内に、もう疾くに片方の目は開けてゐられるやうになつた。 鈴木三重吉『赤い鳥』より引用
  • それが出来るくらいなら、もうとっくに離別わかれてしまったに違いない。 泉鏡花『化銀杏』より引用
  • もうくに最終しまい汽車は通つてしまつたよ。 清水紫琴『磯馴松』より引用
  • おげんが国からお新を連れてあの家を見に行った頃は、旦那はもうとっくにおげんの側に居なかった。 島崎藤村『ある女の生涯』より引用
  • 路は確かに間違ひなくその路で、もうとつくに見えなければならぬ筈のカニョーフのまちが見えなかつた。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • やつと眼がさめた時には、もうとつくに太陽が高く昇つてゐたので、彼はびつくりした。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • そんな事はもうとつくに決して居る筈であり、又私がこれに確答し得る適任者でないことは判って居る筈である。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • まことに尤もな話で、もうとつくに楽隠居でもして落ちついてゐるのがほんたうぢやて。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • 私は学校へ出たいといふやうな最初の希望はもうとつくに、捨てて了つて居たが、清水へ引越して来てからは、一層自分の将来を気にする様になつた。 加能作次郎『世の中へ』より引用
  • いつもなら、もうとっくの昔にベッドに入る頃だが、今宵こよいは、なかなか睡られそうもない。 海野十三『地球要塞』より引用
  • すると先方ではもうくに彼の姿をじっと見詰めていた。 夏目漱石『道草』より引用
  • うち妓衆おいらんたちから三ちょうばかり来てるはずだ、もうとっくに出来てるだろう、大急ぎだ。 泉鏡花『註文帳』より引用
  • その青年は、もうとっくに死んでいた。 海野十三『空襲葬送曲』より引用
  • 日はもう疾くに暮れ果てていました。 ツルゲーネフ/米川正夫訳『片恋・ファウスト』より引用
  • お前の不品行やお前の父の不品行によって、もうとっくに追い払う理由があったにもかかわらず、お前たち一家の者に恩恵を施してやった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 彼は、泣くためにもうくから声は嗄れ、力も弱っていたのだが、それでも依然として泣きつづけている。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「燈火」』より引用
  • 監督おめつけの叔父さんから内々注意があるもんだから、もうとっくに兄さんへはうちでお金子かねを送らない事にして、独立で遣れッて名義だけれども、その実、勘当同様なの。 泉鏡花『婦系図』より引用
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