みょうみ
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名詞
18 の例文
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監督で四番を打つこともあった。草野球の監督というのは、なかなかに妙味のある仕事であり遊びである。もっとも頭を悩ますのは、球場に集まった全員を出場させなければならないということである。
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皆の手が出ないときにやってこそ、商いの妙味があるんじゃないかな。
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その書物の原文の妙味を味わい得るくらいにはギリシャ語の力があった。今ではもうそれ以外に何の楽しみもなくなっていた。
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これがうまくゆきさえしたら、じつに未聞の妙味ある戦略というものだ。計画は敵の裏を掻こうというのだ。
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そうかと思うと、握り飯をわざわざ買ってるヤツがいる。買って悪いとは言わないが、あれは自分で握って食べるところに妙味があるのだ。鮨を握るほどの技術はいらないが、握り飯にもコツがある。
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ぼんやり突っ立っていると、突きとばされてしまう。馬のスピード、馬の呼吸が客と一緒になるところに妙味がある。北見競馬場は、右にスキー場、左に、フラワー・パラダイスが見えている。
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學問讀書、細心精緻を缺いて可なりとしたのでは無い。孔明の大畧を領すといふのも、領すといふところに妙味があるのである。何樣して孔明の如き人が、囫圇儱侗の學をなすものでは無い。
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それ故に椿岳の画を見るには先ずその生活を知らねばならないので、その生活を知って然る後に初めてその画の真趣を理解する事が出来る。椿岳の画の妙味はその畸行と照応していよいよ妙味を深くする感がある。
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監督で四番を打つこともあった。草野球の監督というのは、なかなかに妙味のある仕事である。もっとも頭を悩ますのは、球場に集まった全員を出場させなければならないということである。
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そして又去年から今年にかけて作家としての私がおかれている事情の中で、普通のひとならば、一応その事情への劬りで、云いたいことも云わないような正にその時期に当って、その時期こそ真の成長を目ざすべき時期であると、痛いこと、切ないこと、涙こぼさずに居られない点に触れられるということ。わたしたちの生活の妙味つきぬところであると思います。この頃、このことを屡〻考えます。
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ご本人自身もそんな人生模様になるとは思わずに、その日を十分に生きている。そのあたりが人生の妙味といえるのだろうと思います。最初の作品『私は宿命に唾をかけたい』には、青春前期のことをお書きになっているのでしょう?
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私と明石さんの関係がその後いかなる展開を見せたか、それはこの稿の主旨から逸脱する。したがって、そのうれしはずかしな妙味を逐一書くことはさし控えたい。読者もそんな唾棄すべきものを読んで、貴重な時間を溝に捨てたくはないだろう。
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「山吹の立ちよそひたる山清水」という句が、既に写象の鮮明なために一首が佳作となったのであり、一首の意味もそれで押とおして行って味えば、この歌の優れていることが分かる。古調のいい難い妙味があると共に、意味の上からも順直で無理が無い。黄泉云々の事はその奥にひそめつつ、挽歌としての関聯を鑑賞すべきである。
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同じようにこの呼吸のうまい他の一例は、停車場の駅長かなんかの顔の大写しがちょっと現われる場面である。実になんでもないことだが、あすこの前後の時間関係に説明し難い妙味がある。女中が迎えに来て荷馬車で帰る途中で、よその家庭の幸福そうな人々を見ているうちににんじんの心がだんだんにいら立って来て、無茶苦茶に馬を引っぱたいて狂奔させる、あすこの場面の伴奏音楽がよくできているように思う。
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揚屋の主人が興ざめしている横から其角が筆をとって「花の山」と書き足すと、文左衛門が「此所小便無用 花の山」は面白い句になったと笑って主人も悦び、その場がおさまったという。文山は酒を好み、酔うほどに筆に妙味が出ると言われていた。
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特に公営ではそうだ。しかも、逃げ馬は人気薄のときのほうが勝つ率が多く馬券的にも妙味がある。府中で、ザオーリュウジン、ニシキエースが一、二着して三万いくらの超大穴になったことがあるが、これは先行馬同士できまったのである。
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サンフランシスコでの仕入れ値が上っており、一方、機械で製造する安いレースが出まわりはじめていた。東洋産のレースは妙味のある商品でなくなりはじめていた。いささかがっかりしたが、金をかせぐのが当面の問題である。
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