まもん
全て
動詞
18 の例文
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鬼頭千万太の死がなぜそのように大きなパニックを巻き起こすのだろう。そして、かれらはなにをあのように不安そうに見まもっているのだろう。耕助はそのことと鬼頭千万太の臨終のことばを結びつけてみる。
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その間に私の目は二人にとって重要な意味をもつ奇妙な光景を見まもった。私は、背後の壁の一部がすばやく動くのを見たのだ。
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まわりに立っていた子供たちは、さらに近よってきた。大きく開いた静かな目が、母親の手の動きを一つ逃さず見まもっていた。腰のまがった老人が一人、穴熊のように一つのテントから出てきて、のろのろと近づいていき、歩きながら、しきりに鼻をぴくぴくさせていた。
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が、立ちどまるわけにはいかなかった。二人の警官は彼が近づいていくのを先刻からずっと見まもっていたからだ。キースはかれらの警備しているドアのほうへ真直ぐ向かっているのだから、いまさら方向転換をすれば、このまま歩きつづけるよりも、強い注意を惹くことになる。
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彼も話しかけない方がいいのだろうと思った。そうしてそこへ腰を下ろしたまま黙ってその描きかけの絵を見まもっていた。彼はときどきその絵のモチイフになっている風景をそのあたりに捜したりした。
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でもそれとは反対の方向の左の方へ道をとりました。わたしはその車が丘をはいのぼって消えてしまうのを見まもっていました。するとどういうわけか、前よりも呼吸が楽になりました。
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向こうのスキーから、こっちのようすを見まもっていたのにちがいない。「まあまあです」トムは慎重に答えた。
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女たちは火のところへ戻って夕食の出来ぐあいを調べた。ルーシーとウィンフィールドは心を奪われて墓の仕事を見まもっていた。ルーシーが重々しく言った。
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応援とも賞賛ともとれる声が、あちこちから山辺君に送られる。スタッフのみんなは、どうなることかと緊張して見まもっていたのだ。そうやって、リハーサルが始まった。
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ところで、どうだろう、これからくじをひいて、あたった者はぐずぐず言わずに、町へ急いで走って行って、こっそりパンと酒をもってくることにしようじゃないか。その間、あとの二人で、この宝を気をつけてまもっていることにしよう。
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虚空での労役を課せられた乗員たちにとりかこまれて、〈空のむこう〉にいるのが、どんな気持のものだと思う?あの連中が眠っているのを見まもるのが、どんな気持のものだと思う?虚空の苦痛が全身を打ちつけ、ヘイバーマン神経遮断を突き破ろうとするのを感じとりながら、くる月もくる月も走査、走査、走査を好きでやっていると思うか?
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妹はひきはじめた。父と母とは、それぞれの位置から娘の手の運びを注意ぶかく見まもった。グレーゴルは、演奏の音にひかれてわれ知らず少々前のほうに出て、もう首を茶の間に突っこんでいた。
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ぼくはフィアットの高い座席に腰かけ、なんにも考えなかった。連隊がほこりの道を通ってゆき、ぼくは彼らが通るのを見まもっていた。兵隊たちは暑そうに汗をかいていた。
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ふたりは大尉の記章の一対を半分づつ共有しているのだが、ホークアイは作業帽のうしろにつけていた。すみのほうでは新任の将校たちが興味ぶかそうに彼らを見まもっていた。そのうちにとうとうひとりが立ちあがって、こっちへ近寄ってきた。
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それは、もう、すこしの抵抗をも伴はない、青空へ融けこむやうな陶酔であつた。彼には、しかし、さういふ自分を、まだ見まもる余裕があつたのである。
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馬に一時間の休息をあたえるあいだ、ぼくたちはいとこたちと食事をともにして、妻をかれらの手にゆだねた。ぼくの妻は、馬車を駆っているあいだ、奇妙なほど沈黙をまもっていた。おそらく、災厄の予感に気がしずみきっていたのであろう。
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オルリスも目をさましており、二人がはいってくるのを見まもっていた。が、動揺した様子はなかった。
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