まだ真白

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  • もう二三日もすればこの鳥の翼に似た小さな実にうすい紅ゐがさして来るのであらうが、今日あたりまだ真白のまゝでゐる。 若山牧水『なまけ者と雨』より引用
  • そうしてこの二つの変遷こそは、日本の食物史においてかなり重要な、しかもまだ真白な数頁なのである。 柳田国男『木綿以前の事』より引用
  • 雪が解けそめたとは云へ、四辺あたりの山は勿論ツイその川岸からまだ真白に積み渡してをるのである。 若山牧水『渓をおもふ』より引用
  • 頭髪は白く、太い眉はまだ真白ではない。 北杜夫『楡家の人びと (上)』より引用
  • まだ真白には程遠い頭髪も、ちゃんととし相応の結い方にしているし、黒い服も当世風に気がいていた。 モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』より引用
  • 昨夜降り積つた雪が、今朝もまだ真白に残つてゐる。 岸田国士『日記について』より引用
  • 麦や馬鈴薯が植えられて、菜の花が黄色にさく頃は、遠い北見峠の頂にまだ真白の雪が見えるのであった。 素木しづ『惨事のあと』より引用
  • 「精神主義」は、まだ真白のハンケチにとどまっていた。 阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』より引用
  • まだ真白な包帯で顔をくるんだカースレイクは、けわしい、キッとねめつける妙な目つきで見返したが、その凝視は相手を識別する力をほとんど欠いていた。 マクリーン『女王陛下のユリシーズ号』より引用