まだ明けやらぬ

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  • 朝早く、まだ明けやらぬ時刻に戦ぞなえで二の丸御殿の前に整列しましてね。 ...
  • 僕はその、まだ明けやらぬ部屋の中を見廻してから、横にいる月子の様子を窺う。 ...
  • 機上の男たちは、まだ明けやらぬ宿舎の電灯の下で暖かい食事をしたことだろう。 ...
  • まだ明けやらぬ薄暗がりにつつまれ、リアナフはまえにも同じコースを飛んでいるから地上のようすが少しはわかっていてありがたいと思った。 ...
  • 翌朝、まだ明けやらぬうちから探察隊は昨日の戦場に散った。 ...
  • 輾転反側して、一夜を明かした恭介は、朝霧あさぎりのまだ明けやらぬ、湖畔こはんに出た。 ...
  • だが、まだ明けやらぬ明けがたの暗やみの中で、船体が、下から垂直に、見えない鯨に突かれて衝撃が起こったのだとしてもおかしくないのではないか。 ...
  • 霧ふかい朝、まだ明けやらぬ仄暗い庭に、女童めのわらわたちがうちつれてさまよっている。 ...
  • 宙を飛んで赤穂の町にはいった二ちよう早駕籠はやかごは、まだ明けやらぬ町を疾駆しつくして、大手の門から城内に入り、内山下うちさんげの大石内蔵助の屋敷にはいった。 ...
  • そして今朝、土御門をあげての御病平癒の行の最中、まだ明けやらぬ灰色の空に赤星が流れ去るのを見て、陛下崩御の不吉な予兆を受け取ったために。 ...
  • その光景を、夜もまだ明けやらぬ時刻に、イーヴ・ニールとネッド・アトウッドの二人が、静まりかえった街路を見下ろす窓ぎわに立って、子供のような恐怖におののきながらながめているのだった。 ...
  • あとで、駕籠屋に向ってお蘭が駕籠の中から言いました、 「下呂の湯までずっと通したいのですが、途中、小坂の問屋へちょっと寄って下さい、頼みます」 「承知いたしました」 難なく二個の駕籠は、ここで宿次しゅくつぎの形になって、まだ明けやらぬ森林の闇に向って飛ばせるのです。
  • その早暁そうぎょう、まだ明けやらぬ上海シャンハイの市街は、豆スープのように黄色く濁った濃霧の中に沈澱ちんでんしていた。 ...
  • 或日瀧口、閼伽あか水汲みづくまんとて、まだけやらぬ空に往生院を出でて、近き泉の方に行きしに、みやこ六波羅わたりと覺しき方に、一道の火焔天くわえんてんこがして立上たちのぼれり。 ...
  • 事のおこりは一昨日の午前四時、わしはまだ明けやらぬ夜空に愛用の天体望遠鏡をむけ、きらきらときらめく星の光をあつめていたが、その時驚くべし、遂に「火星兵団」という意味の光をつかまえたのである。 ...
  • 足の弱いひとは四四七メートルのポン山と、利尻火山の一噴火口のあとである姫沼湖畔一周のコースをえらび、私もまだ明けやらぬトドマツ、エゾマツの原生林の道を、懐中電灯の光を頼りに歩きながら、とつおいつ迷っていた。 ...