まだ先方

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  • こっけいなことに、わたしのほうではまだ先方が何を恐れているのか想像がつかないのだ。 ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』より引用
  • けれども、大事な点はまだ先方に知られていないし、ポケットには五百フランせしめていた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • まだ先方が尋ねよるに違いない。 笑福亭松鶴『上方落語100選(1)』より引用
  • 翌日、イツキが転校生はいつ来るのかとたずねると、先生は来ることは決まっているが、まだ先方の都合がつかないのでいつになるのかはわからないといった。 大野木寛『ラーゼフォン夢みる卵』より引用
  • それでもまだ先方さきの横顔だけは見えました。 近松秋江『雪の日』より引用
  • まだ先方は知らないらしかった。 半村良『軍靴の響き』より引用
  • その友人とは、昼間、短く話したのだが、そのときは睡眠薬がまだ先方の体内に残っている様子だったので、遠慮したのだ。 小林信彦『ビートルズの優しい夜』より引用
  • いいや、まだ先方に談判はせん、浪子さんも知らんそうじゃが、とにかく近いうちにそうなりそうなのだ。 徳冨蘆花『小説 不如帰 』より引用
  • 催促すると、まだ先方から戻って参りませんからとか何とか言訳をするだけでかつてらちの明いたためしがなかったが、とうとう持ち切れなくなったと見えて、どこかへ姿を隠してしまった。 夏目漱石『門』より引用
  • 金の事より外、何一つ考えたことのない末造も、お玉のありかを突き留めるや否や、まだ先方が承知するかせぬか知れぬうちに、自分で近所の借家を捜して歩いた。 森鴎外『雁』より引用
  • 催促すると、まだ先方から戻ってまいりませんからとかなんとか言い訳をするだけで、かつてらちのあいたためしがなかったが、とうとう持ちきれなくなったとみえて、どこかへ姿を隠してしまった。 夏目漱石『門』より引用
  • 年の若いだけ、すべてに性急な小六は、兄に頼めば今日明日きょうあすにもかたがつくものと、思い込んでいたのに、何日いつまでもらちが明かないのみか、まだ先方へ出かけてもくれないので、だいぶ不平になったのである。 夏目漱石『門』より引用
  • 年の若いだけ、すべてに性急な小六は、兄に頼めば今日明日きようあすにもかたがつくものと、思い込んでいたのに、いつまでも埒があかないのみか、まだ先方へ出かけてもくれないので、だいぶ不平になったのである。 夏目漱石『門』より引用
  • 工藤雄三は、まだ先方の意図が明瞭には分らなかった。 松本清張『小説東京帝国大学(上)』より引用
  • 彼女は東京へ出て来て、叔母さんのところから女学校に通い、それから、若くて結婚したが、まだ先方へ入籍もすまさないうちに、夫は召集されて戦死してしまった。 豊島与志雄『孤独者の愛』より引用