ますます冴え

27 の用例 (0.00 秒)
  • 外はどんどん暮れてゆき、金属バットの音も、ますますえて聞こえていた。 氷室冴子『海がきこえる』より引用
  • それに反比例して音楽はますます冴えてくるのですが。 柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』より引用
  • 月はますますえ、二人は立ち止ってその月を見た。 福永武彦『風土』より引用
  • 虫のはますますえて来た。 田中貢太郎『草藪の中』より引用
  • 目はますます冴えてくるばかりだ。 暁works『るいは智を呼ぶ④ 白鞘伊代』より引用
  • 矢野誠一の話によると、そのかわり、もともと頭はよいほうだったが、ますますえてきて、病気前よりよくなったという。 色川武大『なつかしい芸人たち』より引用
  • 気持はますますえて、ファイトは残っていたが、五十をすぎた体力が底をついていて、反射神経がじれったいほどにぶっていた。 阿佐田哲也『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝1』より引用
  • 三日三晩、一睡もしないということは戦前の訓練でもよくあったことだし、まして戦闘情況の中では疲れを覚えるどころか、頭はますます冴えてくるものだ。
  • 気に病むだけ損だと自分に言い聞かせるのだが、易者の言葉に娘がどんなに傷つけられたかとおもうと腹が立って、目がますますえてきた。 森村誠一『棟居刑事の推理』より引用
  • ジミーは見た目にはずんずん快方に向かっていたが、ピアースはますます冴えない顔色になっていった。 リチャード・フッカー『マッシュ 続』より引用
  • ますますえて、いまや核心かくしんに入ってきた松野まつの弁舌べんぜつを、昭田しようだは身じろぎもせず聞いていた。 海音寺潮五郎『天と地と(二)』より引用
  • そうおもうと、意識がますますえてきた。 森村誠一『ファミリー』より引用
  • 川崎さんの舌鋒はますます冴えて、永井荷風批判をしたり、あるいは機嫌よく秘話を語ったりした。 吉行淳之介『犬が育てた猫』より引用
  • 月はますます冴えて阿弥陀ヶ峯の頂に近づいた。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 神さまがあくまでも神さまであって、ほんものの雪ではないことの悲しさは、皮肉なことにこうした事態が長びけば長びくほど、その寒さ冷たさゆえに兎の頭は醒め、目はますます冴えに冴えて、その結果あたりのあらゆるものの真実のすがたをいよいよはっきりと見究められるようになっていってくれたことです。 矢川澄子『兎とよばれた女』より引用
  • なにもかにも一生懸命で、そのくせあっけらかんと無頓着で、ピアノはますますえている。 岩城宏之『棒ふりのカフェテラス』より引用
  • この男、酔うと饒舌じようぜつになり、しかも、口調が乱れるどころかますますえてくる。 霞流一『フォックスの死劇』より引用
  • この他に、大宅壮一の歯ざれのいい、通俗的な、わかりやすい評論も、ますます冴えてきたように思われる。 平林初之輔『昭和四年の文壇の概観』より引用
  • 七十一歳、皮膚の脂気が程良く抜け、銀髪が程良く光り、腹は引っ込み、そして眼光はますます冴えている。 赤瀬川隼『捕手はまだか』より引用
  • それからかなり時間がたって、日が沈んで、かがり火の光がますますえてきたころ、春日山かすがやまから小半里はなれた村落の農家の藁小屋わらごやから、金津新兵衛かなづしんべえい出した。 海音寺潮五郎『天と地と(二)』より引用
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