ほっぽらかさ
全て
動詞
18 の例文
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エアコンのスイッチを入れ、バスローブの中で丸くなった女の体に毛布をかけた。ほっぽらかしてベッドに入りたいのは山々ですが、見張っている必要はある。もしかしたら新手の物盗りかもしれませんからね。
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ここまできて後ほっぽらかしたりはしないよ。
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むかえにいく時間はいくらでもあった。しかも遺骨をほっぽらかして、その遺児までほっぽらかしていたんだ。ふつうの台湾人には、考えられないことだよ。
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お母さんのところに、マイダーノフが坐り込んでいるのよ。わたしにって、自分で作った叙事詩を持って来てくれたのに、ほっぽらかして来てしまったの。あの人も今頃は、きっと悄気てるわ。
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そのお返しが、部屋を明け渡すことなのか?ずっといてくれていいよ、なんて口先だけいいことを並べて、その実、私をほっぽらかして男のところへ逃げただけじゃないか。私のおかげで手に入った男のところへ。
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わたしは今日兄のところには寄らなかった。兄の住んでいる家は、もう店の部分は壊し、ほっぽらかしで、住居の部分が裏手にある。キバちゃんは、以前わたしの部屋だったところに、荷物を置けるだけ置いている。
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「老先生」とは天然理心流先代の近藤周斎先生のことです。いえ、べつに何年もほっぽらかしにされている恨みごとをおっしゃっていたわけじゃないと思います。江戸の人々は誰彼なく、もうそれぐらい醒めきっていた、ということでしょう。
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店をほっぽらかして通夜に駆けつけたら、ヒンシュクを買ったんだ。
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呆れるほどに乱雑なのだ。玄関には、なんだかわからぬ泥がついた麻袋のようなものや、庭仕事に使うような道具がほっぽらかされているし、廊下には、書物がうずたかく積まれていて、わたしたちは触れたら崩れてきそうな書物の壁のあいだを歩かねばならなかった。土の匂いと古い紙の匂いが家全体に満ちていた。
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修行は面倒くさいとか贅沢できないからいやだとかお茶やってるなんて恥ずかしくてひとに言えないとか、それでうちほっぽらかして出てったひとが偉そうなこと言わないでよ。言っとくけど、ボクは誰にも迷惑かけてないよ。
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大政奉還をして、すっかり神妙になっちまってる慶喜公とは、まさか一緒にいさせるわけにはいかない。かといって、屯所にほっぽらかしておいたら、またぞろどんな騒ぎを起こさないとも限らない。なにせこの一月たらずの間に、油小路の騒動、天満屋の騒動、龍馬を斬ったのも新選組のしわざってことになってるんです。
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「堂々と証言してほしい」という土谷の期待に反して麻原は被告人質問で一言も証言しなかった。「尊師は弟子をほっぽらかしにして逃げたのではないか」と思い始め、2004年頃から教団との軋轢が生じ始めた。決定打となったのは2006年12月、麻原の一審判決時の精神疾患の兆候が取り沙汰されるような異常行動を記した雑誌記事を読んだことである。
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そういうものほっぽらかして僕にばっかり向って来たって、〝近親相姦〟やる訳に行かないだろ!
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しかし、塔を見ると、わしはリンゴの木をもっとよくかりこんでおくべきだったと思ってしまう。それに、ほっぽらかしにしてあるはたけには、この庭の石ほども、作物がわんさとできちまうんだろうなあ。
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いてもたってもいられなくなった朱雀院は、 「人に非難されても構うもんか」 と、仏の修行をほっぽらかし、光源氏を訪れるのである。ミカドの位にあった人が、たとえ相手が弟でも、臣下の家に行くなど、一生に何度もあることではない。
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先々月にくたばっちまってよ。墓が買えねえから、お骨もほっぽらかしだ。気味悪けりゃ、こっちの部屋に持ってこようか。
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母親に対する進一の感情がどんなものかはよくわからないが、依存が癖になっている彼は、とにかく寄りかかれるところができたということで、大きく安堵してしまったのだ。十六年間もほっぽらかしておき、その結果の施設暮らしという、いわばツケによって、息子は自立に苦しんでいる。この場合、安易に依存させることは妨害以外の何ものでもない。
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