ねぶれ
全て
動詞
18 の例文
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細く長い舌が、私の舌を押し返そうとする。しかしそれは私の舌に絡み付き歯の裏をねぶり一向に目的を果たせない。私は尖らせた舌を先端に差し入れた。
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フランス航空機の機上で敷島コンブをねぶるのは不思議ではあるまいか。
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これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋をつかんで表へ抛り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。
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お櫃から冷や飯をよそうと、急須に湯を足して冷や飯の上にドボドボと掛けた。伊三次が箸を取ると、お文は指先についた飯粒をねぶって吐息をついた。伊三次がさらさらと茶漬けを掻き込むのを見て食欲をそそられたのか、お文も自分の茶碗に飯をよそって茶を掛けた。
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葉山は興にのって、唇を首すじから耳に移した。耳朶を口に含んでねぶり、耳の穴の中に舌をとがらせて捻じ込んだ。「わーッ」 涼子は変な声をあげて達した。
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涎を垂らしながらぼうっと立っている頭だった一人に、舞っていた女がすいと近づいた。肩に手をかけて耳に口をちかづけ、耳朶をねぶらんばかりにしてなにか言った。目顔でべつの方向をさす。
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おれはゆきの体重を支えたままベッドの縁に腰をおろし、ぬめっとした唇が覆いかぶさるのにまかせた。甘い蛇みたいな舌と唾液が流れ込み、おれの舌をとらえてねぶりはじめた。おれはゆきの背に片手をまわし、残りの手で乳房をもんだ。
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辰宮恵子はその光景のものすごさに、その場に釘付けとなった。正面には護摩壇があり、赤い火の舌にねぶられるように苦悶しながら鎖を引く護法がいた。その赤く腫れあがった皮膚に、ベットリとした脂汗が流れていた。
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その間、女の舌と唇にねぶられるままになった。数年ぶりに味わう女の唇に、有馬が全く応じなかったと言えば、うそになる。
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しかし表面では三人とも何ごともない顔をしているし、ことに佐伯は良の立場をちゃんとわきまえてくれているのがありがたい。いまに面白いことにしてやるから見てるといいよ、と彼は良の耳を舌でねぶりながら囁いたのだ。楽しみにしといで。
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芸妓つれて散財するのと、塩買うてねぶるのと、だいぶ話がちがうわ。そんなら、まあお前は塩ねぶって仕事してえ。
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気にしない気にしない。それともな〜に、おに〜さんはそんなにねぶるような目で見てまで美夏ちゃんのことが知りたいの?いやがるかわいらしくてあどけなくていたいけな女の子の、スリーサイズからスカートの中まで何もかもをむりやりに知ろうとするストーカーさんなの?
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しかも、榊原の愛撫は巧みだった。あせらず、がつがつしたりしないで、ゆっくりと丹念にねぶってくる。乳首を舌先で転がされていると、そこから体がとろけてきて、やがて榊原の口の中の粘膜と一体化してしまう。
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その夜の閨の内で、彼は妻からどんな註文を出されたのか知らないが、その後は日の暮れる頃から忍び出て、三日に一度ぐらいずつは往来の人を斬って歩いた。その刀の血をお冬は嬉しそうにねぶった。死人のふところから奪った金は、夫婦の生活費となった。
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眠り流し自体は江戸時代以前より行なわれており、宝暦年間には現在の原型があったとされ、五穀豊穣や無病息災、技芸上達を願って、旧暦7月7日にあわせて行われる七夕行事とともに、旧暦7月15日のお盆を迎え入れるための一連の行事として現在の形になったとも言われている。「眠り流し」という言葉が訛り、秋田市では「ねぶり流し」と呼んでいる。竿燈は、外町に住む職人や商人によって始められ、お盆に門前に立てる高灯籠を持ち歩けるようにしたのが竿燈の始まりとされている。
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彼はその肋肉を自ら煮、それで三日の飢えをしのぐのであった。初めの日は肉を食い、二日目はその脂を吸い、三日目にはその骨をねぶった。幾度も繰り返してジルノルマン伯母は、六十ピストルを贈ってみた。
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当時の科学知識によれば、魚が水から生まれて水を口にし、シラミが汚れから生じてその汚れを食べるように、あらゆる生物はそれが生じた場所にあるものを食べることから、垢ねぶりは塵や垢の気が集まった場所から変化して生まれたものであり、垢を嘗めて生きるものとされている。昭和・平成以降の妖怪関連の書籍では、垢嘗もこの垢ねぶりと同様に解釈されている。その解釈によれば、垢嘗は古びた風呂屋や荒れた屋敷に棲む妖怪であり、人が寝静まった夜に侵入して、風呂場や風呂桶などに付着した垢を長い舌で嘗めるとされる。
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