なかに埋没

27 の用例 (0.00 秒)
  • 瞬間的に生じたイレギュラーは、大いなる自然のなかに埋没していった。 松岡圭祐『千里眼 ファントム・クォーター』より引用
  • 自ら進んで困難な仕事を選ぶようになり、忙しさのなかに埋没した。 幸田真音『傷 邦銀崩壊(下)』より引用
  • 自分の個性をその他大勢のなかに埋没させて誤魔化そうとした。 山崎マキコ『ためらいもイエス』より引用
  • 人類にとってもっとも新しい大陸も、旧世紀の経済の拡大と人口の増大のなかに埋没していったのである。 富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)』より引用
  • 地球の太陽は微々たる光点で、星々の大群のなかに埋没してしまった。 宇宙英雄ローダン・シリーズ『07 六つの月の要塞』より引用
  • グリーンのうえに立っていると、あたりは霧のなかに埋没して荒涼たる眺めになっていた。 横溝正史『金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会』より引用
  • これだけでも、目標船の位置は千万立方マイルという膨大な空間のなかに埋没されてしまう。 アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』より引用
  • 戦争責任は正しく究明されることなく、馴れ合いの寛容さのなかに埋没した。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • 半ばまで彼女のなかに埋没して気付いたのだが、少女の中は先ほどのようにこちらを溶かそうとするモノではなかった。 奈須きのこ『歌月十夜 01 本編』より引用
  • ふだんの食事は人間活動のうちもっとも日常的なものの一つなので、日常性のなかに埋没してしまい、あまり記憶にとどまらない性質のものである。 石毛直道『食生活を探検する』より引用
  • 音が組織され、 異なる周期が対の原理その他によって統合されると 図と地は逆転し、沈黙は音のなかに埋没する。 高橋悠治『音楽の反方法論序説』より引用
  • 万人が描いていた図式は、この数十日で瓦解がかいしてしまい、ファン・ヒューリックらの海中での勝利は多くの人に知られぬまま歴史の堆積たいせき物のなかに埋没してしまった。 田中芳樹『タイタニア3 旋風篇』より引用
  • この種の自殺は、たとえば軍隊のように、個人が集団のなかに埋没するほど「集団の凝集性」が強くなる場合に起こりやすい。 内田隆三『社会学を学ぶ』より引用
  • そしてその中に暮す人々のほとんど変らぬ日常は、そうして歩みを怠っている「時」のなかに埋没している姿なのだ。 北杜夫『楡家の人びと (上)』より引用
  • そのような性格の者は、往々にして、自らの知恵ちえのなかに埋没まいぼつして生き過ごしてしまい、言葉で解答を示し得ても、その予測を真実なるものとして他者に伝えることはないからだ。 富野由悠季『オーラバトラー戦記 04 ギィ撃攘』より引用
  • たとえ盛り場であっても、あるべき場所にあるべき物がなければその形態は不安定となり、あやうさのなかに浮き、かくすべき物が露出して消費一般のなかに埋没してしまうしかない。 橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』より引用
  • 国際危機グループはアルバニアおよびギリシャの政府に対し、1945年にギリシャを追放されたチャメリア人の問題に関して、この問題が極端な民族主義者にのっとられ政治利用され、チャメリア人の合法的な訴えが他の民族的な抗争のなかに埋没してしまうことがないように、努力と冷静さを求めた。
  • とすれば、代入方程式が完成する暁には、最初の代入の意味が歴史のなかに埋没してしまい、結局何をやっていたのか、分からなくなってしまうだろう。 船木亨『メルロ=ポンティ入門』より引用
  • その姿は激しい回転のなかに埋没して見えなくなり、ぎゅううううんと甲高い音をあげながら、まるでドリルのように仮面の人物を襲った。 田中啓文『私立伝奇学園高等学校民俗学研究会その1 蓬來洞の研究』より引用
  • 花田清輝も、沙漠について、砂について、蟻地獄について、さまざまの考察をしているようですが、どうかするとこの頃は人間の魂まで砂のなかに埋没されそうになるのです。 原民喜『ある手紙』より引用
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