ないまぜる
全て
動詞
18 の例文
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奇妙な異和感とないまぜになったあの声とあの目が、まだ去っていない。かまわずに私は歩きつづけた。
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可愛らしさと美しさがないまぜになって、視線が引きつけられてしまう。
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興奮というより、恐怖かも知れない。それに信じられないといった気持ちが、ないまぜになった感情である。ひょっとしたら、これが、武者震いというものかも知れないと思った。
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それらがこすれ合うたびに、皮革の匂いが流れ出すのだ。汗と皮の匂いがないまぜになり、ジムには獣の檻のような生臭さがある。金子ジムの内部はそう広くはなかった。
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もっと悪いことが起こるのではないか。期待と不安と、そして興味がないまぜになって、人々は集まっているのだ。ボイスやラクシたちは、昨日と同じ席に座ることになった。
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まさか、という驚きと、やっぱり、という諦観がないまぜの声であった。
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それとともに、畏敬とないまぜになった驚異に鳥肌が立つのをおぼえた。まさにここには〝魔術と見分けのつかないテクノロジー〟がある。
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世間知らずと多少の図々しさをないまぜにした体で臆面もなく述べ立てた。
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それは、生れて初めて殺されるかも知れないという恐怖とないまぜになった怒りだ。ジョクはドーメを滞空させるようにして、四角の塔のベランダに三本のフレイ・ボンムを斉射した。
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ケージに乗り込む時に、背筋がわずかに顫えてしまった。期待と不安がないまぜになって、私の口許は意味もなくほころんだりする。にやにやしながら、扉の上に1から15まで並んだ階数表示のランプが、4、5、6と移動するのを、私はじっと見ていた。
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だが興奮と不安のないまぜになったものが、眠けを吹きとばしているのだ。興奮のほうは自然であり、うなずけもする。
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自分が合格した試験に落ちた者と向きあっているのだから。なにがしかの後ろめたさと、優越感がないまぜになった思いを抱きながら。
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マリー・アンヌは驚きと悲しみと怒りをないまぜた気持で立ちつくしていた。このとき、彼女の腕に手を置いたものがある。
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絨毯の敷き詰められた廊下には、スタッフの他に、かなりの数の来場者も見られた。緊張と好奇心のないまぜになった表情を浮かべているのは初めての来場者だろう。すでにコントロールされている人間も、顔付きでなんとなくわかる。
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カザルム保護場への旅のあいだ、エリンとジョウンは、あまり口をきかなかった。寂しさと期待と不安とがないまぜになった気持ちが、二人の口を重くしていたのだ。カザルム学舎の前で馬車を降りると、湿った草の匂いが、ふっと頬をさすった。
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熊本にいた小町が求愛されるとしたら、そんなモッコスたちだったにちがいない。酔いがまわるほど、頭のなかで小町とモッコスがないまぜになってきた。
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モンカルムは、イギリス軍の反撃を懸念しており、また、長い一日を戦った部隊の疲れも心配であったため、何樽ものビールとワインを前線に持ち込んだ。兵たちは、その夜は、睡眠と、新たな攻撃への不安とがないまぜになっていた。この戦闘の知らせは、ルイブール陥落の知らせの直後にイギリスに届き、ルイブールを落とした祝勝気分を削ぐものとなった。
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