どうぞお入り下さい
17 の例文
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ふと上を見ると、TVカメラが、こっちをにらんでいた。「どうぞお入り下さい」 と言われて、ぼくらは事務所の中へ入った。男が立っていた。
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司法官は肘掛椅子に坐り、ドアに背を向けて書きものをしていた。彼は、ドアが開き、守衛が「どうぞお入り下さい」と言った言葉を聞いていた。そしてドアが閉まるときも身動き一つしなかった。
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諒子は深い眠りの中に落ちて行った。「大道寺さん、どうぞお入り下さい」 診察室の中から男の声が聞こえた。大道寺祥蔵は腰を上げると、二度ノックしてドアを開けた。
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冷やかしなんかじゃないことは、それだけではっきりわかる。こちらも思わず表情を改めて、どうぞお入り下さいといおうとして、あっと思う。
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「フランスの殿方たちでございます」主がイタリア語で言った。召使いは頭を下げ、どうぞお入り下さいというしぐさをした。二人は、パストリーニのホテルでお目にかかろうとは思ってもみなかったような、贅をこらした家具のある二つの部屋を通り抜けた。
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「どうぞお入り下さい」 ベッドに起き上って、大木愛子が静かな、しかしはっきりした口調で言った。
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お願いされてもいいくらいだ!どうぞお入り下さいませ、とそう言えないの か、でかぶつ?
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いくつかのガラスの自動扉を抜け、矢印を頼りに廊下を進んでいくと、両側は内閣官房の事務室で、大勢の職員が忙しそうに働いているところがガラス越しに見える。やがて「首相官邸」と書かれた金属製の扉のところに来たので、そばのボタンを押すと、中から若い女の声で「どうぞお入り下さい」という応答があって、扉が開いた。そこからは赤い絨毯を敷きつめた廊下が続いている。
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どうぞお入り下さいまし!
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棟居は、名刺を差し出しながら藪下清秀から紹介されて来たと告げて、「ご主人はご在宅ですか」と問うた。公民館の館長という奉仕職ならば週末の午後の在宅率が高いだろうと見当をつけて来たのであるが、細君はろくに名刺を見もせずに、「さあさあ、どうぞお入り下さいまし」と手を取らんばかりにして引き入れた。あまりすんなりと招じ入れられたので、構えてきた棟居はむしろ肩すかしを食わされたような気分になった。
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人間の女性の形をしたロボット、それも、恐ろしく精巧で美しい内部機構がキラキラと透けていて、精密な時計を思わせる歯車などが動いている。「いらっしゃいませ、どうぞお入り下さい」恐ろしく高価な物に違いない自動人形がいった。
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「どうぞお入り下さい」 みのりが、冗談めかして言った。「どこにあるのかな」 白木は、雑然とした部屋の中を見回して言った。
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こちらが第十二會場です。どうぞお入り下さい。
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たがいに慣れ合った二人が別れるときには、もちろん最後の瞬間にいうべきことがあんまりたくさんあるものですから、第三者はたといベッドに寝ていて、約束してもらったお茶を待っていても、理解できないほどですよ。だが、どうぞお入り下さい。
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「あ」 と娘が声をあげた。「女将はいるか」 「どうぞお入り下さい」 「いや、ここでいい」 娘は振りむきながら奥へ走り込んだ。下駄の音が軽い。
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運動場で生徒が大へん失礼なことをしましたそうで。さあさあ、どうぞお入り下さい。
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