てあたりしだい
全て
副詞
2 の例文
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いかに執念ぶかい男でも、これほどの困難にあっては、たいてい復讐は断念するのが普通であろうが、ジェファスンにかぎって、一刻でも逡巡はしなかった。すこしばかり持っていた金を、てあたりしだいなににでも職をもとめて、できるだけ食いのばしながら、町から町へ、彼は敵を求めてアメリカ中を旅してまわった。星うつり年かわり、黒かった髪も半白となったけれど、彼はなお放浪の旅をつづけていった。
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されば、事情に暗き東部の友よ、そはかくのごとしと知りたまえ。そもそも西部未開の地にあっては、泥濘の深さ計り知れずおそろしく、道はただ丸き荒木を押し並べ、太古の色も褪せぬ間に、土、芝、その他てあたりしだい、あらゆるものにて覆いしもの。祝い喜ぶ村人はこれを名づけて道と呼び、すなわちそこに馬を駆り通行せんと企てたり。
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