たる前途

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  • あれは、洋々たる前途が自分の前にひらけていることを知っとったんですよ。 フィッツジェラルド/野崎孝訳『グレート・ギャツビー』より引用
  • 当時パリでは才能ある画家には洋々たる前途がひらかれていた。 カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』より引用
  • わたしの前には、洋々ようようたる前途ぜんとがあるにちがいないと思いました。 ロフティング『ドリトル先生物語07巻 ドリトル先生と月からの使い』より引用
  • 原子物理学に比べますと、生物物理学などは、生まれて間もない若い学問でありまして、洋々たる前途をもっています。 湯川秀樹『創造的人間』より引用
  • あれを思ひこれを思ふと、只暗澹たる前途があるのみだ。 久米正雄『受験生の手記』より引用
  • 洋々たる前途を有するまだ若々しい力にとっては、時代から脱することは危険な趣味である。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • そのおかげで、あるイギリスの小さな大学の数学教授の地位をかち得て、見たところ、洋々たる前途が開けたというわけだ。 ドイル/鈴木幸夫訳『コナン・ドイル ホームズの回想(2)』より引用
  • 家浮沈の問題たる前途の考えも、き難い目前の仕事にわれてはそのままになる。 伊藤左千夫『水害雑録』より引用
  • 民衆の歴史の刻々の推進と、その前衛としてのわれらの党がおうている任務は、きわめて洋々たる前途をもっている。 宮本百合子『大町米子さんのこと』より引用
  • かしこにはドイツ新興資本主義の隆々たる前途があり、ここにはその垂直的な下向線がある。 戸坂潤『イデオロギー概論』より引用
  • 仲間同士、これからどんなところへいって、どんな機械の部分品となって働くのであろうかなどと、われわれの洋々たる前途について、さかんにだんったものである。 海野十三『もくねじ』より引用
  • こいつの前には洋々たる前途がある! コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(下)』より引用
  • 一家浮沈の問題たる前途の考も措き難い目前の仕事に逐はれては其儘になる。 伊藤左千夫『水害雑録』より引用
  • 親しい友人二、三人と協力して新天地を切りひらけば、洋々たる前途が待ち構えているように思ったのだろう。 吉田満『鎮魂戦艦大和(上)』より引用
  • わたしはファンダルの皇帝ジェダックダル・タラスの治世に、洋々たる前途を予見できた。 バローズ『火星シリーズ06 火星の交換頭脳』より引用
  • 暗澹あんたんたる前途に一道いちどうの光明をここに見たのだ。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 何の雲翳うんえいもなく、洋々たる前途の希望の光りに輝いていた居士は、これを嵐山清遊の時に見たのであったが、たとい病余の身であるにしても、一度危き死の手を逃れて再生の悦びに浸っていた居士はこれを保養院時代に見るのであった。 高浜虚子『子規居士と余』より引用
  • しかし、暗たんたる前途を照らしているただひとすじの光といっていえなくもないのが、かれらのわたしをうしろ手にしばりあげたその、不細工なしまりのないしばり方から発していた。 バローズ/関口幸男訳『恐怖のペルシダー』より引用
  • そして、いまや南極からほとんどこの国の国境までひろがった友好的な国家群の中にあって、彼らが、いっそうすばらしい有益な存在となるであろう洋々たる前途が、この目に見えるような気がした。 バローズ『火星シリーズ03 火星の大元帥カーター』より引用
  • いづれにしても、内村直也は、この作品によつて、まさに「時の人」となり、今日の話題をつくつたことになるのだが、私をして率直に言はしむれば、そのことによつて、彼は作家として更に大きな責任を負ふ結果となり、洋々たる前途に、必ず難航の日が待つてゐることを覚悟すべきである。 岸田国士『『えり子とともに』の序に代へて』より引用
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たる前途 の使われ方