たらどんなだろう
17 の例文
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リンダの唇はほんわり淡い桃色で、いかにも柔らかそうで、自分のとは全然違って見えるのだ。触れてみたらどんなだろう、と想像したこともある。そんなこと野郎どもには一度だって、一秒だって思ったことはない。
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丸善で、ペルシャン・セルフトートを買い、帰る電車の窓から私を見つけたのだと云う。もし窓の彼方側を向いて居たらどんなだろう。行違ってしまう。
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一発撃つたびに弾倉がくるっと動いて、次の一発が用意されるのだ。もしも別荘の裏の林の中でこれを撃ってみたらどんなだろう。あの辺には誰もいないし、危険なことは何もないし。
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いくら見ていても飽きないということがある。触ってみたらどんなだろうと思うことがある。考えれば考えるほど自分の気持ちがふしぎになる。
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大きなお家がならんでるんだってねえ。まあほんとに私が行って見たらどんなだろう。
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この変り果てた姿を、老先生が一目見たらどんなだろうか。
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これは人間が苦痛に耐えて唇を引きむすんだようすに相当する。集中化されているあいだトリクシアは、彼らとこうしてじかに、おなじ目の高さで話したらどんなだろうとよく想像したものだった。無重力環境ではある程度それはうまくいった。
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そして若しいま自分の待っているのがその踊り子ではなくて、あの絹子だったらどんなだろうと空想した。
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彼にとってもっともうれしいのは、正月のプランが出来たことだった。正月の休みをもう一度ふたりだけで過ごしてみたらどんなだろうか、という彼のアイディアの提示を、彼女はすんなりと受け入れた。正月の休みをふたりだけで過ごすことに、彼女は賛成した。
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しかも、お早がすこしでもその意にさからうと、打ったり、けったり、殴ったり、お早がじぶんの意にしたがうまでやめなかった。いまからこんな調子では、夫婦になったらどんなだろうと、お早がおそれをなしているところへ、降ってわいたのが喜久屋のはなしである。お早は牛を馬に乗りかえる気で、大三郎にもむだんで姿をかくしてしまった。
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雨が降ったらどんなだろう。月明りが屋根からも壁からも洩る。
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と考えれば、それはやっぱり、そのことが自分にとって新鮮なおどろきであったからだろう。一〇代のころには、自分が二〇になったらどんなだろう、三〇になったら、四〇になったら、五〇になったら、と、その都度そんなことを思ったのだろうけれども、なってみると、全然、内実はかわってないのだ。最近はだから、六〇にも七〇にも、もうなったも同然だという気がしてきた。
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北側の雨戸をゆすぶって吹雪の音がした。キクフジだったらどんなだろう!
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私は釈然としない気分でTの社用車に乗り込んだ。雑然たる高雄の街路を走りながら、ああ、これが俺の運転する車だったら、そこの道を曲がってみるのに、あの山のてっぺんまで行って、見おろしてみたらどんなだろう、とか次々に想像が膨らんでくる。やがて、車は高雄の市街に入る。
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金盥か鍋でふせなければだめなのだといった。都会の夏の夜でさえ無気味なものが、人里はなれた原っぱなんぞでぶつかったらどんなだろう。花火の風船のように飛んでしまった。
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それはもう、うければなんでもいいというあさましい考えでした。死人に口なしをいいことに、死者にムチ打ち、その口に無理矢理、飴でもなめさせたらどんなだろう。というオソロシイほどの悪にとりつかれていたのです。
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