たちまち雲散霧消

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  • それを聞いた赤玉先生の頭から、父の想い出はたちまち雲散霧消した。 森見登美彦『有頂天家族』より引用
  • 薄い雲を凝視すると、たちまち雲散霧消してなにも見えない。 森村誠一『山の屍』より引用
  • すなわち、がちゃーんの音を聞く瞬間、光枝の胸の中に鬱積うっせきした不満感といったようなものが、一時的ではあったが、たちまち雲散霧消うんさんむしょうしてしまうのを感じたことであった。 海野十三『什器破壊業事件』より引用
  • 四郎の一言で今までの低気圧がたちまち雲散霧消して、光風霽月、かんらかんらと朗らかにうち笑つて別れてしまう。 伊丹万作『余裕のことなど』より引用
  • その美しい顔は、歓迎の意を表わす幸福な微笑に輝いていたから、まるで朝日が夜のとばりを払って、影の代わりに光と暖かさと幸福を置き換えるように、暗い環境の陰欝さをたちまち雲散霧消うさんむしょうしてしまった。 バローズ『火星シリーズ07 火星の秘密兵器』より引用
  • そう考えるとおれの正座している暗い独房の四つの壁のまわりから、警視庁のあらゆる建物と警察官たち、東京地検のあらゆる施設と検事たちが、アラジンのランプを主題にした漫画映画でみたようなふうに、たちまち雲散霧消した。 大江健三郎『政治少年死す (セブンティーン第二部)』より引用
  • ジョージ・パッキントンの、伊達だて男で火遊びしているたくましい男という気分は、たちまち雲散霧消して、ペシャンコになってしまった。 クリスティ/小西宏訳『パーカー・パイン1』より引用
  • 現物を見ると、君の幻想は、たちまち雲散霧消する。 太宰治『パンドラの匣』より引用