ただごとならぬ

18 の例文 (0.00 秒)
  • しかし、家から出て来た男の様子には、ただごとならぬ気配が感じられた。 ...
  • それはお志乃の声が、ただごとならず沈痛をきわめていたからであった。 ...
  • ここからは遠すぎて話は聞こえないが、二人のあいだには、たしかにただごとならぬものがあった。 ...
  • というのも、もっとただごとならぬ瞬間を平然とすごしたこともあったからである。 ...
  • ただごとならぬその顔つきが私をおどろかせた。 ...
  • ただごとならぬ来訪であることが感ぜられた。 ...
  • ただごとならずと私は半狂乱になり、その夜の十時ごろにストリータムの小さな別荘へ駆けつけた。 ...
  • しかし、そんな気持がなくとも、彼自身の顔にも何かしら、ただごとならぬ不安の色が映っていた。 ...
  • 玄関の階段を昇りながら、ワルワーラは二階でただごとならぬ騒がしい音のするのに耳をとめて、兄と父親とがわめいている声を聞き分けた。 ...
  • なんとかして彼を連れもどそうとする熱意が、ただごとならず底にかくされているのを感じ、いっそう疑いが強まるのであった。 ...
  • とにかく、この状着次第に出府してくれとのこと、用向の判断はつかないが、事態ただごとならぬ様子だけは文面にあふれている。 ...
  • 「恐れ入るが、お人払い願いたい」 前久の顔色で、ただごとならずと見てとったのであろう。 ...
  • 勝手に江戸へ出て、勘当かんどう同様にしていた娘の突然とつぜんの帰宅に、ただごとならず、と、それでも出雲守は出て来て、別室に彼女を迎えた。 ...
  • 女の黒い眼、彼には理解できないほどに輝いているこの瞬間の眼をちらと見て、にっこり笑って見せようとしたが、ちょっとのあいだアグラーヤのことを忘れてしまって、またもや右のほうに眼を転じて、またもやあのただごとならぬ面影を追い始めた。 ...
  • 概念や信念のうえでのこの歪曲わいきょくが、かような物事に対する不公平な、ただごとならぬ見方が存在し得るということが、これがいったい、局部的な場合なんでしょうか、それとも一般的な場合なんでしょうか? ...
  • 「はてな」 佐七がいよいよただごとならずと、庭に踏みこみ、雨戸に手をかけたときである。 ...
  • 行年七十八の大往生でありながら、一門の嘆きはただごとならず、人びとは争うようにして棺桶のまわりに群がっていた。 ...