それほど切実

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  • 今の今まで、ぼくは将来のことをそれほど切実に考えていなかった。 佐野良二『闇の力』より引用
  • 発覚したときのことを考えても、恐怖はそれほど切実ではなかった。 勝目梓『媚薬』より引用
  • オッパイが欲しいなんて、それほど切実に願ったことは若い頃から一度もない。 中村うさぎ『さすらいの女王』より引用
  • それから話題をそれほど切実でないところへ持って行ってジョン・マングルズはつけくわえた。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(中) 地の果ての燈台』より引用
  • それほど切実に、存在の本質にあくがれているものはないのだ。 堀辰雄『大和路・信濃路』より引用
  • 弓子が、わたしには耐えられないと言ってこの家を出て行った時に、彼女は決して子供のことを忘れていた筈はないが、子供に会えないことがそれほど切実だとは思わなかったのだろう。 福永武彦『海市』より引用
  • いや、知っていても、それほど切実には考えなかった。 横溝正史『金田一耕助ファイル01 八つ墓村』より引用
  • 要するに江戸藩邸では、凶作以後の藩の財政逼迫ひつぱくはそれほど切実には受けとめていないとみるしかなかった。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • そして、その時まではそれほど切実には思わなかったが、右平がグズ弁を殺すためにつけ狙っているというミヤ子の言葉は非常に重大であること、その危険が身にさしせまっていることを感じたのである。 坂口安吾『都会の中の孤島』より引用
  • 夫婦の間には子供が生まれない不満があり、また藩が金づまりで、二年前から禄米借り上げということがあって、近ごろ満江は時どき内職したりするが、それも二人きりの暮らしではそれほど切実な感じはない。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • 全然しらなかったとは思えないが、この春倉敷の高校を出て、この島へ送りかえされてきたばかりの彼女は、阿修羅の獰猛どうもうさを、それほど切実には感じとっていなかったのかもしれない。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 下』より引用
  • 誠は、それほど切実ではないかもしれない。 藤堂志津子『恋人たちの憂鬱』より引用
  • なるほど、夢を語るのであれば、球団代表やオーナーたちは、当面の問題としてそれほど切実には受けとめないでしょうし、吹田さんに面と向かって反対の意見を述べることもないでしょう。 赤瀬川隼『球は転々宇宙間』より引用
  • もっとも、渇きのほうは、彼女が大岩を降りて食物や呑み水をさがしに出られないことが分かるまで、それほど切実な問題にはならなかったが。 R・E・ハワード『不死鳥コナン』より引用