それは何等

15 の用例 (0.00 秒)
  • しかしながらそれは何等かの意味において罪惡の歸結でなければならぬ。 波多野精一『時と永遠』より引用
  • それは偶然に似てゐた、なぜならそれは何等の帰結も示さなかつたから。 三木清『ゲーテに於ける自然と歴史』より引用
  • もし単なる宗教としての宗教というものがあるとしたなら、それは何等の思想でもなく、全くの私事に過ぎないだろう。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • この事実を承認しない者がいるとしたら、恐らくそれは何等かの卑俗な常識に叩頭しているからであろう。 戸坂潤『現代日本の思想対立』より引用
  • それは何等の社会性をも有たず、それ自体個人的であり、社会的にはわれわれが苦しむといふことが全然無意味だといふことだ。 北条民雄『柊の垣のうちから』より引用
  • 歴史の主体は個人であることができぬ、それは何等か超個人的なもの、いわゆる客観的精神の如きものでなければならぬ。 三木清『哲学入門』より引用
  • マルクス主義がその原理・本質的根柢・を、他処から借りて来なければならぬとすれば、それは何等の哲学でも世界観でもあり得ないではないか。 戸坂潤『現代唯物論講話』より引用
  • それは何等卑下する必要のないことなのだ。 葉山嘉樹『氷雨』より引用
  • 然しそれは何等異った室でもなかった。 豊島与志雄『掠奪せられたる男』より引用
  • 併し、若し其忘れっぽい私ですら、今尚ほ覚えてゐるといふ、十歳以前の熟読書といつたやうなものがあつたら、それは何等かの意味で注意するに足ることかも知れない。 坪内逍遥『十歳以前に読んだ本』より引用
  • もしそうでない者があるとすれば、それは何等かの故障に依るものであって、民族としての血液の濃度を信頼するならば、それを非国民と呼ぶのは当らず、ただ非青春人と呼ぶべきであろう。 豊島与志雄『神話と青春との復活』より引用
  • それは何等「認識のため」の表現でなく、情意の燃焼する「意欲のため」の芸術である。 萩原朔太郎『詩の原理』より引用
  • したがって、これから私の「御先祖主義」について、すこしく述べてみたいと思うのだが、それは何等の宗教的色彩をもつものではない。 林望『テーブルの雲』より引用
  • 吾々の情慾の、しかも極めて強烈な情慾のある以上、それは何等かの方法をもつて、常にもらされなければならぬ。 臼井吉見『大正文学史』より引用
  • 嘗て哲學はフランス革命に對する感激によつて著しい進展を遂げたやうに、今はまたそれは何等かの仕方でマルクス主義と交ることによつて、恐らく現在の無生産的なる状態を脱し得るであらう。 三木清『唯物史観と現代の意識』より引用