その音が聞える

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  • 乗客たちの心臓もきっとその音が聞えるくらい高く動悸どうきを打っていたことだろう。 ディケンズ/本多顕彰訳『二都物語(上)』より引用
  • その音が聞えたときの恐ろしさを知っているのだ。 山田風太郎『忍法封印いま破る』より引用
  • もしほんとうにいまにその音が聞えてきたら、まっすぐにそっちに行くのがいちばんいいだろうと思うんだ。 宮沢賢治『ポラーノの広場』より引用
  • ワーレンカの心臓は激しく動悸どうきして、自分でもその音が聞えるくらいであった。 トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』より引用
  • すると、またしても太い低い、うつろなその音が聞えてきた。 イネス/大門一男訳『蒼い氷壁』より引用
  • その時再びその音が聞えた。 マクリーン『ナヴァロンの要塞』より引用
  • その音が聞えたのかな? シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』より引用
  • はじめは、その音が聞えるのを、事実とは信じられなかった。 高木俊朗『インパール』より引用
  • 頭は地の上に堕ちてその音が聞えた。 田中貢太郎『続黄梁』より引用
  • その音が聞えて来る毎に、彼は胸が引き裂かれるような気がしたが、そのうちに、彼にはそう感じる力さえなくなって来た。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用
  • その音が聞えたのか、あらかた片付け終えた佐和村が、こっちを向いて白い歯を見せた。 佐木隆三『旅人たちの南十字星(「逃亡射殺」に改題)』より引用
  • その音が聞えると、きまって私は窓べに行って、静かにたたずんでいた。 カポーティ/龍口直太郎訳『ティファニーで朝食を』より引用
  • 雪のためにその音が聞えなかったのだが、その部屋の前まで来る靴音もしなかったのは、あきらかに忍び足のせいであった。 山田風太郎『修羅維新牢』より引用
  • しかし帆村たちには、その音が聞えなかった。 海野十三『宇宙戦隊』より引用
  • 船上に立って居る番兵に、その音が聞えたのだろう。 菊池寛『船医の立場』より引用
  • しかしまもなくその音が聞えるのも間遠になった。 柏原兵三『徳山道助の帰郷』より引用
  • 結びついていた家中という観念がばらばらにほどけて、じーんと耳の底にその音が聞える。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 千春は正月以来、病みつきになっている羽根突きを、女中相手に今日もしているらしく、裏庭のほうからその音が聞えている。 平岩弓枝『御宿かわせみ 30 鬼女の花摘み』より引用
  • 時には夜ふけて、その音が聞えて来た。 坪田譲治『新編 坪田譲治童話集』より引用
  • しんかんと静まったアパートじゅうにその音が聞えそうに思えるくらい、あいにくときょうは、階下に誰もいない筈だと気づくと、あらためて身震いしないわけにはいかない。 中井英夫『虚無への供物』より引用