その醜い顔

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  • その醜い顔に表情が加わると、怪奇な顔になることを彼自身知っていた。 新田次郎『武田勝頼(一)』より引用
  • しかし鬼女は被衣の下から、その醜い顔を上げて式神をにらみつけた。 荒俣宏『帝都物語5』より引用
  • その醜い顔は蒼白で、油汗を浮かべていたが、ソロに気づくと笑顔を見せようとした。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『03 なぞの円盤』より引用
  • 突然だつたので、房一は思はずその醜い顔に紅味をうかべながら、軽く頭を下げた。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • けれどとにかくそのときには、彼の眼つきはその醜い顔を輝かして、別人のような顔つきになるのだった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 頑として動こうとしない空気との格闘で、その醜い顔にはいく筋もの汗が流れ落ちていた。 エディングス『ベルガリアード物語5 勝負の終り』より引用
  • 名前はヒュー・ブーン、その醜い顔は中心区をよく出歩く者なら誰でも見覚えがあるはずだ。 ドイル・アーサー・コナン『唇のねじれた男』より引用
  • 彦七は何一つ残らぬ焼け跡に呆然と立つてその醜い顔を引きゆがめてゐました。 伊藤野枝『火つけ彦七』より引用
  • 「無理だな」その醜い顔に悪魔的な喜びがかすめる。 ディック/仁賀克雄訳『ウォー・ヴェテラン』より引用
  • 夜目にも白く、そのみにくい顔の色がかわっていった。 山田風太郎『忍法帖1 甲賀忍法帖』より引用
  • そしてまもなく、およいだり、くぐったり出来できようみずあたりにましたが、そのみにく顔容かおかたちのために相変あいからず、ほか者達ものたちから邪魔じゃまにされ、はねつけられてしまいました。 菊池寛『醜い家鴨の子』より引用
  • その醜い顔が、魚眼レンズを通して見るように周縁歪曲しゆうえんわいきよくされ、さらにこの世ばなれした顔になった。 荒俣宏『帝都物語6』より引用
  • いっているまに、右門と顔を合わせて、こづらにくいせせら笑いをその醜い顔に見せていたようでしたが、ふたりをつきのけるようにしながら駆けぬけると、案の定もう功を争いだしたものでしたから、おこぜのごとくカンカンになってしまったものは義憤児伝六でありました。 佐々木味津三『右門捕物帖』より引用
  • それで、いきなり手をふりあげると、こぶしをかためて、その醜い顔をめがけて打ちおろしたので、老人は、ばったりと床に倒れた。 パール・バック/大久保康雄訳『大地(3部)』より引用
  • 鰐口はその醜い顔に薄笑いを浮かべた。 松井今朝子『辰巳屋疑獄』より引用
  • その醜い顔がなぜだか群贅の顔と重なった。 山本文緒『きっと君は泣く』より引用
  • 血によごれ、あわい紅色に染まった雪は、あたかもさくらの花びらのようで、花ふぶき、血ふぶきのなかに立ちながら、蟹之助はその醜い顔になにか陶然とした微笑を浮かべていた。 山田正紀『闇の太守』より引用
  • その醜い顔は冷たく無表情だ。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『02 最終作戦』より引用