そこへ出向く

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  • さっきあの男がそこへ出向いたという報告があった。 横溝正史『塙侯爵一家』より引用
  • 普通は、旅とはどこかの目的地を設定し、そこへ出向いていきながらも、必ず再び故郷としての出発点に帰ってくる。 今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』より引用
  • それから架山は娘にTホテルの屋上のレストランの名前を伝え、レストランの方にはこちらから連絡して席をとっておくから、そこへ出向くように言った。 井上靖『星と祭上』より引用
  • 医者いしやまひをくと、海野うんのはすぐそこへ出向でむいてつた。 小島政二郎『海燕』より引用
  • デビュー以前はピアノを買う金がなく、本郷から日暮里にかけて街を歩いていてピアノの音が聞こえると、そこへ出向いてピアノを弾かせてもらっていたという。
  • 教育委員会ではだれかに会えるかと思ったが、若い女事務員がいるだけで、きょうはこれから民俗博物館長だった人の葬儀があるので、みんなそこへ出向いて留守だという。 金達寿『日本の中の朝鮮文化 01』より引用
  • 彼女がカラオケ愛好者だとわかったとしても、オジサンはいそいそとそこへ出向くほど単純であってはならない。 阿部牧郎『オフィスラブ――甘い誘惑』より引用
  • 遺骨は墨東警察署に安置され、義男はそこへ出向いて行った。 宮部みゆき『模倣犯 上』より引用
  • この最初の硝子工場の見学は短い時間で打ち切られたが、光太夫はそれから屡々そこへ出向いて行った。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • そう言いながら彼は、そこへ出向いた時の意図とは全然違った考えで、娘によりそうと、ものしずかな言葉で彼女を慰めて、泣かないようにとさとし始めました。 ボッカッチョ/柏熊達生訳『デカメロン(上)』より引用
  • モールトン宛の手紙はゴードン・スクエアの二二六番地へ転送されることになっていたので、そこへ出向いて、うまく在宅中のお二人に出会った。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • 私達は、要塞の近くにある乾草堆のかげで闘うこと、明朝六時にそこへ出向くことに条件をきめた。 プーシキン/中村白葉訳『大尉の娘』より引用
  • つまり一人ずつそこへ出向いていこうというわけですが、その第一番に当たったのが甲野通代という女で、この女は当時、甲野慎吾という叔父と二人で、鎌倉へ避暑に来ていたんですが、さて、この通代が出かけていってから、待てど暮らせど帰って来ない。 横溝正史『血蝙蝠』より引用
  • そこへ出向く日、不死人は手下の穴彦、保許根ほこね禿鷹はげたかなどへかたくいいつけた。 吉川英治『平将門』より引用
  • 元和年間には下桂に「茶屋」と呼ばれる建物が存在し、智仁親王がそこへ出向いていたことは、現存する史料から読み取れる。
  • ただ、当然これは世にはばかることだから、万一直江家や上杉家に迷惑がかかってはならぬゆえ、自分一人、内々そこへ出向くことをお許したまわりたい。 山田風太郎『叛旗兵』より引用