するするするする
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副詞
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しかし、いかに大力男でも、ひとりの力で軽気球をつなぎとめようなどとは思いもよらぬことである。はんたいにその人は、するするすると地上から、空のほうへひきあげられていく。
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途端に、空から長い網がするすると落ちて来ました。それが、見ている間に、するするするすると落ちて来て、忽ち爺さんの目の前に山のようになってしまいました。すると爺さんが青くなって叫びました。
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するするするする、と両足が畳の上をむだなく移動してゆく。
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旅行く者が蝮を見て、わしは小畠村尾形の与一と申す、わしは小畠村尾形の与一と申す。これを三べん唱えると、蝮は鎌首伏せて、するするすると逃げたげな。めでたしめでたし。
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それどころではありません。爺さんが綱の玉を段々にほごすと、綱はするするするするとだんだん空の方へ、手ぐられでもするように、上がって行くのです。とうとう綱の先の方は、雲の中へ隠れて、見えなくなってしまいました。
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打紐にまた脈を打って、紫の血が通うばかり、時に、腕の色ながら、しろじろと鱗が光って、その友染に搦んだなりに懐中から一条の蛇の蜿り出た、思いかけず、ものの凄じい形になった。「あ、」 と云う声して、手を放すと、蛇の目輝く緑の玉は、光を消して、亀の口に銜えたまま、するするする、と水脚を引いてそのまま底に沈んだのである。奴はじりじりと後に退った。
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まっすぐに伸ばした拳も、やはり朔を捕らえることはできない。朔はするするすると間合いを外して、離れていった。ぬふん、と熊田がでこぼこの顔で笑った。
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この毛布、いやにするするするから猶寝にくい。日本の小夜着のよい心持を思い出した。
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いまはもう躊躇している場合ではない。一か八か、あとはもう運命の神にゆだねるよりほかに方法はないと、観念の臍をきめた恭助は、手錠をはめられた不自由な手で、いきなりパッとその綱にとびつくと、くるり両脚を綱にかけ、するするする、さながら狼の身軽さだ、ひらめく万国旗のあいだを縫って滑っていく。ああすばらしい大余興!
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あとはなめらかに進む。するするするするするするするするするするするするするするするするするする。そして、奥で膨れあがる。
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