し尽す

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  • 己が意志力と能力のあらん限りを燃焼し尽さんとする凄絶な一匹の鬼に。 松下竜一『砦に拠る』より引用
  • 人間の動機は決して理知のよく説明し尽せるような単純なものではない。 モーム/中野好夫訳『月と六ペンス』より引用
  • 小林を研究し尽した上でなければしかとした返事は与えられなかった。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 見る人もまた一国一都の人ばかりでなく、世界各地の人を網羅し尽している。 長谷川時雨『マダム貞奴』より引用
  • この場にこうしていて、これから先のなりゆきを監視し尽さなければならない。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 尤も其が学問性を完全には規定し尽し得ないからと云ってそう云うのではない。 戸坂潤『科学方法論』より引用
  • 彼は関羽の性格からその家庭の事情まで研究し尽している。 陳舜臣『秘本三国志 05 (五)』より引用
  • 康雄の心の中は、美しい恋人の姿によって占領し尽されたのである。 小酒井不木『好色破邪顕正』より引用
  • 作家の道義に関してこの課長に説明し尽せる自信も時間も市谷にはなかった。 筒井康隆『大いなる助走』より引用
  • もう二年もすれば、彼はコーカサスの全海岸を征服し尽すに違いない。 チェーホフ・アントン『決闘』より引用
  • なぜならこの無定形な状態は限定の発達し尽した結果生じたものであるから。 三木清『人生論ノート』より引用
  • 「彼女」は「彼」の歓喜を最後まで七瀬の肌から吸収し尽したのだった。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』より引用
  • ダンテスは、人間に対して求め得るいっさいの手段をし尽したのであった。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(1)』より引用
  • 換言すれば有限な数の言語で説明し尽さるべき性質の概念である。 寺田寅彦『漫画と科学』より引用
  • いろんなものを愛撫し尽した果が、石に来るといふことをよく聞いた。 薄田泣菫『石を愛するもの』より引用
  • 処で個体はもはや純粋に判断的なものではあり得ない、それは判断的一般者によっては限定し尽されない。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • けれども彼女の驚ろきはそれで説明し尽せているだろうか。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 理事会でリットン報告書を十分審議し尽すということはもちろん不可能であった。 豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』より引用
  • いったいそういう連中がもっぱらKの利益のために利用し尽されるはずがあろうか? 原田義人『審判』より引用
  • だから実さんは、自己の代りに能を否定し尽していると言える。 夢野久作『実さんの精神分析』より引用
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