しのび寄る

32 の用例 (0.00 秒)
  • それは、次の様な形式の下にしのび寄ってくることをも許してはなりませぬ。 キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』より引用
  • でもじっと長いこと見ていますと、何か不吉なものがしのび寄ってくるのです。 クリスティ/山崎昂一訳『ミス・マープルのご意見は?1』より引用
  • 夕闇が部屋にしのび寄るころになって、ようやく高志は身体を起こした。 姫野カオルコ『変奏曲』より引用
  • 音もなく、銀の足をした影が庭のほうからしのび寄ってきた。 ワイルド/渡辺純訳『ドリアン・グレイの肖像』より引用
  • おれは庭を横切ってそっとわが主人の仕事部屋にしのび寄った。 井上ひさし『ドン松五郎の生活』より引用
  • 電灯がついているのに、部屋の中にしのび寄る夜の気配を、私は肌に感じた。 皆川博子『水底の祭り』より引用
  • 堪えがたい冷えは、しのび寄る雪がはこんで来るもののように思われた。 藤沢周平『蝉しぐれ』より引用
  • 恐ろしい六組の目はわたしの足もとに転がっている死体のところまでしのび寄ってきた。 バローズ『火星シリーズ01 火星のプリンセス』より引用
  • 胸の開いたセーターの首のあたりに、春の明け方の冷気がしのび寄ってくる。 小池真理子『雪ひらく』より引用
  • それはいつのまにか、昔からの友達が静かに自分の傍にしのび寄って来るようなものなのだろう。 モンゴメリ/神山妙子訳『アンの青春』より引用
  • 彼はとうとう思いきって小屋を出て、そっと茶の間の縁側にしのび寄った。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 陽は月読山の向うに落ちて、けむるような夕闇ゆうやみがしのび寄っていた。 半村良『わがふるさとは黄泉の国』より引用
  • われわれの胸にふとしのび寄る誘惑はどうして、どこから来るのか? シェイクスピア/三神勲訳『マクベス』より引用
  • が、その時、彼らの背後にしのび寄る幾つかの黒い影があった。 半村良『産霊山秘録 下の巻』より引用
  • 嵐のあとに奇妙な静かさがしのび寄った。 R・E・ハワード『不死鳥コナン』より引用
  • こんな風に地味で身なりに構わないから、不幸がお前にしのび寄ってくるのだ。 林真理子『初夜』より引用
  • 今も一羽の雄が、祖母の背後にこっそりしのび寄っている。 加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』より引用
  • 観葉植物のかげからしのび寄ると隆之はマスターベーションをしていた。 柳美里『タイル』より引用
  • 寒い灰色のあけぼのが、もう、かすかに天幕にしのび寄ってきていた。 アリグザンダー『(プリデイン物語2)タランと黒い魔法の釜』より引用
  • 秋の気配がしのび寄ってきていた。 西風隆介『神の系譜Ⅰ 竜の封印』より引用
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