しおら
全て
動詞
18 の例文
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家に帰ったとき私を出迎えてくれたのは、しおれている観葉植物でした。私のような余裕のない人間が、何かを育てられるはずがないのだ。
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私はあのとき客間の花がしおれていはしないかと思って見に行ったのでした。そうそう今思いだしましたわ。
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保護者の義務として、教育にとりかかったら、逆にこちらを教育しおる。
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少年はベッドに近づき、もって来た一輪の花をベッドの縁においた。前にかれがおいた花がしおれていたので、それはポケットにいれた。ポケットいっぱいにはいっている、きれいな虫の死骸や川でひろった縞々の小石などのあいだに、しおれた花がねじこまれた。
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外壁にそって、所々、小さな花壇が造られていたが、今、修一は目を見開いて、その一つを凝視していた。花のしおれきった花壇の、柔らかい土の中から、人間の手が生えていた。白い小さな手が、地表に突き出ているのだ。
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私はな、ただ秘密ということばかりでも一種立派な罪悪と断ずるで、勿論市役所へ届けた夫婦には関係せぬ。人の目を忍ぶほどの中の奴なら、何か後暗いことをしおるに相違ないでの。仔細に観察すると、こいつ禁錮するほどのことはのうても、説諭位はして差支えないことを遣っとるから、掴み出して警察で発かすわい。
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いや、皮袋の中で渦巻くタールから、あぶくのように、無数の声が湧き出ているのだ。声を聞いた虫と鳥が落ち、木々の葉も落ち、草木はしおれて枯れていく。暗闇の中、虫や鳥、枯れ草と枯れ木が落とす影が、液体のように地面を流れた。
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翌朝、私はカレンダーをめくりました。しおれた植物をしばらく見つめてから、病院に行く決心を固めました。診察の後で手術日を決定しました。
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そこでこの会談は、暗礁にのりあげた形となった。僕もたいへん残念であったし、カビ博士もすっかりしおれてしまった。会談は、対立のまま、すこしの解決の光も見えず、二日三日と過ぎていった。
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相手は齢数千年の正体不明の仙人だ。彼がいくら意識したところで、手を出そうとする気持ちすらしおれてしまう。だいたい王弁は女性に対してどう接近を試みてよいか、全く知らない。
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まだ女性の愛を受けるまでに成熟していないいまは、おとなしい友だちが彼の慰め手になった。夕方彼はしおれきってハンスのところにやって来ることがよくあった。そして勉強しているハンスを誘って、いっしょに寝室にいこうと、せきたてた。
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上京したときにそろえた家具や、育てていた観葉植物は、すでに片付けられているのでしょうか。もっとも植物の方は、最後に見たとき、しおれてしまっていました。最後の一週間、私は植物のことを考える精神的な余裕がなくなっていました。
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ヒメナガメとともにアブラナ科の野菜の汁を吸う害虫である。被害を受けた葉には小さな白い班が生じ、数が多いとしおれて枯れる。
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あれは、いつも、こういったような誓いだとかなんだとかやってる子どもでしてね。あれが頭をよくするために、どんなことをしおったか、お気づきでしたか?その点ではあれはいつも立派でしたな。
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自動車産業の伸びがとまり、過当競争のしわ寄せが、まず末端を襲いはじめていたのである。「俺たちにしてはでかくなりすぎたようだよ」 社長がしおれた顔で言った。もうだいぶ前から、資金ぐりが苦しくなっていたのである。
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人間はそんな間違いはしない。プロペラと花は違うものだと分かるし、しおれた花でも認識できる。
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どこにいるのかときいても笑って答えなかった。そして急にしおれた調子で、二十円だけ借して下さいというのだった。
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