さしあわ
全て
動詞
9 の例文
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石棺は全長四・三メートル、幅八八センチの巨大なもので、内部は三室にわけられている。中央室には枕石に頭をおいた二体の成人骨がさしあわせによこたえられていた。副葬品はほとんど北室におさめられ、鉄剣・鉄針・紡錘車・勾玉のほか「日」「子」の銘文がある四神獣の白銅鏡などきわめて豊富だった。
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裾にさしあって寝ている母が父に何時もこうつぶやいていた。外はながい雨である。
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朝から何もたべていなかった私は、その支那そばがみんな火になるような気がした。炬燵がなくとも、二人でさしあって蒲団にはいっていると、平和な気持ちになる。
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でもさしあったっては、まずミス・アンダーダウンに腕を貸してあげてください。
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寒い夜気に当って、硝子窓が音を立てている。家を持たない女が、寝床を持たない女が、可愛らしい女が、安心して裾にさしあって寝ているのだ。私はたまらなくなって、飛びおきるなり火鉢にドンドン新聞をまるめて焚いた。
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そして声のした方を向くと、そこにいるのは、言葉の調子とはまるで違って、商店員風な縞の着物の若者二人だった。その二人は、大五郎の方をもう見向きもしないで、まあも一ついけよ、という調子で、朗かに盃をさしあっていた。大五郎はつっ立ったままじっと眺めた。
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こうして、この死刑という言葉は永遠に消えないひびきで歴史をみたしてきたのであり、そして、そのひびきは、人間の正義が存在するようになって以来、常に裁判所の壁に墓場のこだまを生みだしてきたものである。さらに人びとは、議場の中にごたごたと並んでいる顔の中に、あの「国王は死刑」という悲惨な票決を叫んですべての人びとを指でさしあった。それはつぎのような人びとだった。
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もはやサシモノ師なんて職業のあることが忘れられている世の中である。「百科事典」によると、 「木地を『さしあわせ』て箱、飾り棚、箪笥、机、長火鉢などの和家具を作る指物師は、尺を正確に箱様地を作って曲物師と区別される」 とある。指物師の本来は箱物だが、才次郎さんは「箱の小川」で業界に通って来た。
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