この物々しい

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  • 先ほど、おれが中に入らないのかと訊ねたのも、この物々しい構えを見てのことである。 万城目学『鹿男あをによし』より引用
  • この物々しい警固のなかを分けて、泰親の群れは昼でも薄暗い森の奥へはいった。 岡本綺堂『玉藻の前』より引用
  • 私はこの物々しい調べ方にそれを感じた。 小林多喜二『党生活者』より引用
  • いたずら者もこの物々しい警戒に恐れたらしく、それから五、六日は半鐘の音を立てなかった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • まあしかし、この物々しい構えでは、お触れを破ったらすぐ死罪になりそうだからな。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • こういう専門家の世界外にあった何百万の男女が、この物々しい活動に対してどの程度、同調し同意していたのか、それは後で精細に研究されることになったが、一派の心理学者は一般人の心理的参加はほとんど無かったという意見に傾いていた。 ウエルズ/水嶋正路訳『解放された世界』より引用
  • この物々しい物音は誰か大物がいることを物語っている。 シェイクスピア/大山俊一訳『マクベス』より引用
  • この物々しい地下街の中心である警備司令室では、真中に青い羅紗らしゃのかかった大きい卓子テーブルが置かれ、広げられた亜細亜アジア大地図を囲んで、司令官を始め幕僚ばくりょうの、緊張しきった顔が集っていた。 海野十三『空襲葬送曲』より引用
  • この物々しい行装は、まるで出陣のような兵馬だが、将門としても、それだけの用意をもたなければ、出向かれない危険を感じての事である。 吉川英治『平将門』より引用
  • この物々しい建築と睨めッこして、そんな上座へ、殿様みたいに坐るのは、遠慮というよりも、武蔵はどうも嫌だった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • この物々しい群集は、桓武かんむの流れをくみ、南国の一角に千年の王者たりし一貴族の末裔、侯爵大伴宗久の精神鑑定のために突如として侵入したものであった。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 俄然、甲軍のこの物々しい意志表示に対して、今のところまだ妻女山そのものは、朝霧の中にぼうとつつまれて、夜来の陣営はいと物静かに、殆ど眼醒めているようなはいすら望見できなかった。 吉川英治『上杉謙信』より引用
  • そうして、動静ようすいかにとうかがっていると、この物々しい一行は、玄関へかかると、恭しく、先手が承って捧げた三宝を式台に置き、おごそかにその錦の覆いを払って、それから、一同はこれより三歩さがって、土下座をきりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用