この大雪

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  • 第拾九章この大雪をいて、市村弁護士と蓮太郎の二人が飯山へ乗込んで来る、といふうはさは学校に居る丑松の耳にまで入つた。 島崎藤村『破戒』より引用
  • 少しは廻り路だけれども私のテントのある所へ来て泊っちゃどうかといってくれるので私は再生の思いを致し、なに後戻りしても構わない、実はこの大雪で後戻りをする道も分らんからどうか連れて下さいとその人に従い、荷物は馬に幾分か載せて貰いまして自分は山羊を連れその雪中を冒してその人のテントに着きました。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • この大雪を幸いに、部下に命じて、林冲の寝込みを計り、小屋の腐れ柱を一気に除らせたというんだから堪りませんや。 吉川英治『新・水滸伝(一)』より引用
  • この大雪で、身動きが取れなくなって困っておる。
  • あのとき、おまえのおだてにのってやまなかはいってみろ、この大雪おおゆきに、どうしてやすらかにねることができるか。 小川未明『馬を殺したからす』より引用
  • 雨が降ろうと、風が吹こうと、その日課に変りはないのだが、この大雪では歩行困難でどうにもならない。 平岩弓枝『御宿かわせみ 07 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』より引用
  • 実はこの大雪で後戻りをする道も分らんから、ドウカ連れて下さいと、その人に従い、荷物は馬に幾分か載せてもらいまして、自分は山羊を連れその雪中をおかしてその人のテントに着きました。 河口慧海『チベット旅行記(上)』より引用
  • この大雪は年が明けた1月1日にはおおむね収まり、寒波も2日にはピークを超えた。
  • この大雪田は、西側を堤防状の小高い畝に限られているが、東側は滝ノ沢の右股に懸る急な雪渓の上部に続いている。 木暮理太郎『黒部川奥の山旅』より引用
  • 池の端のお滝の家をでた佐七は、とちゅうで昼飯をしたためて、歌仙の小屋へまわってみたが、むろんこの大雪で芝居は休み。 横溝正史『人形佐七捕物帳 06』より引用
  • この大雪の中に。 泉鏡花『雪霊記事』より引用
  • 宵とはいってもこの大雪に往来の方へ向いた、入口の格子こうしを叩くならまだしも、川岸かしへ廻って、庭の木戸から縁側の雨戸を叩く者があるとすると、全くただごとではありません。 野村胡堂『銭形平次捕物控 12』より引用
  • るいにとって怨めしいこの大雪を、方月館ではおとせと正吉がどんなにか喜んでいるのではないかと思うと、なんとなく胸の奥がもやもやして来て、どうにも落ちつかない。 平岩弓枝『御宿かわせみ 07 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』より引用
  • 醤油問屋の主人達が大体十両前後で、これは江戸での用事がすみ、この大雪でなければ、今朝、佐原へ帰る人々だったので、懐具合も、そんなところが常識である。 平岩弓枝『御宿かわせみ 01』より引用
  • ふだん随分、千利休の隙のないことを試してみて、感心もし、すっかり兜を脱いでいる保護者パトロンの秀吉ではありましたが、折しも、この大雪を見ると、もう一度試してみようという考えが起りました。 岡本かの子『仏教人生読本』より引用
  • などと、神田界隈かいわいでは、この大雪に焼け出された人々が路頭にこごえているのも思わずに、いけしゃアしゃアと、気のいいことをかしている。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • 「よく降る雪だ」 「この大雪に、どちらまでおいであそばしました」 「竜王の鼻へ雪見に行って来たのじゃ」 「ほんとに殿様はお好奇ものずきでおいであそばす」 というお君の声は、晴れやかな声でありました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 深い山が既にこの世のもだえを、くるしみを、悲しみを隔てゝ來てゐるのに、更にこの大雪がそれを遠く隔てゝ了つたのは、窕子に取つて一層嬉しいやうな氣がした。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • それに、この大雪である。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • あらためて、この大雪を認識した。 山口瞳『酔いどれ紀行』より引用
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