ことは一向

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  • あたし達はそんな不思議な物のことは一向知りませんよ。 三宅幾三郎『ワンダ・ブック——少年・少女のために——』より引用
  • 僕は自分のことは一向いつこう考えもしないで人のことばかりうらやんだり馬鹿ばかにしているやつらを一番いやなんだぜ。 宮沢賢治『インドラの網』より引用
  • しかしながら八卦見は自分の神経が一体どんなものかということは一向知らぬものであります。 小出楢重『楢重雑筆』より引用
  • もっとも当の警官らはそんなことは一向気にせぬ様子だ。 近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』より引用
  • その短い間のことが頭に牢記されているだけで、その他のことは一向記憶に残って居らん。 高浜虚子『漱石氏と私』より引用
  • 名古屋から上方への方向だということは聞いて知っているが、どのぐらいの距離があるものやら、そのことは一向知らないのです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • その当時の社会一般に人民が政治ということに意を留めなかった証拠で、こういう事柄に関する世の中のことは一向分らぬ。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • 宮島には私はその前にも一、二度行ったことがあるために、かえってその漱石氏と一緒に行った時のことは一向特別に記憶に残って居らん。 高浜虚子『漱石氏と私』より引用
  • 処がこの言論統制の主観そのものが宣伝することは一向さし閊えがないことになっている。 戸坂潤『世界の一環としての日本』より引用
  • 天気がどうであろうと、そんなことは一向お構いなしである。 ルナール・ジュール『博物誌』より引用
  • 加藤は、そういうことは一向気にしなかった。 新田次郎『孤高の人』より引用
  • それにしても、この陰険な小悪魔の注意がしっかりと自分の上に向けられ、ほかのことは一向気にしていないことを、キットは感じずにはいられなかった。 ディケンズ/北川悌二訳『骨董屋(下)』より引用
  • このまま、月給七十五円の事務員として一生涯をおわっても、そんなことは一向彼には苦にならなかった。 平林初之輔『犠牲者』より引用
  • そんなことは一向めずらしくないと彼も思った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 私が死んだ後では、たといアルシータがその女を妻にしようと、そんなことは一向かまいません。 チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』より引用
  • 彼は自然科学のことは一向わきまえがない。 チェーホフ・アントン『決闘』より引用
  • 他のことは一向頓着とんじゃくしないんですよ。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • この技芸員を拝命したということは、当時の官制にいろいろ新しい制度が出来て、その新しいことにわれわれがっ附かったのであって、新しい制度がどういう風に出来たかということは一向知りません。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • しかし、少年にはそんなことは一向感ぜられないらしく、支配しなれた者の無頓着むとんちやくさで、少女にむかって言う。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • もっとも雪でも降らなければ彼らはそうひどく寒さを感じないから、外へ寝ることは一向平気へいきで何とも思わない。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
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