ここに書きつける

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  • ここに書きつけるのは、その百以上の小説を読んで行きながら私の感じた二、三の事に過ぎぬ。 三好十郎『恐怖の季節』より引用
  • 過ぎ去った日のことをすこしここに書きつけてみる。 島崎藤村『千曲川のスケッチ』より引用
  • ただ、書物というものを考えるとき、いつも心に浮かぶ詩句をここに書きつけておきたい。 森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』より引用
  • わたしにとって、それはいかにも不めんぼくなことではあるが、最近の食後に起こったそうした場合の一つをここに書きつけておく。 チェーホフ/中村白葉訳『チェーホフ短編集「退屈な話」』より引用
  • これは心やさしい彼女の空想に過ぎないので、ここに書きつけるのも恥ずかしいくらいなのですが、彼女が病気になったいまとなれば、それは事実と同じ働きをしてくれるかもしれません。 ディケンズ/青木雄造・小池滋訳『荒涼館(4)』より引用
  • そうした例の一つとして、日本人の考えた山越しの阿弥陀像あみだぞうの由来と、之が書きたくなった、私一個の事情をここに書きつける。 折口信夫『山越しの阿弥陀像の画因』より引用
  • それどころか、自分で書いた本だってあるかもしれない、だけどおれはちゃんと知ってるんだ、今おれがここにすわってるのと同じくらい確実に知ってるんだ、おれが今ここに書きつけてることは、奴なんかの書くことよりだんちに値打ちがあるってことを。 シリトー/丸谷才一・河野一郎訳『長距離走者の孤独』より引用
  • この晩の、経験を記憶のまま、ここに書きつけては、自分がお話しにならない馬鹿だと吹聴ふいちょうする事になるばかりで、ほかに何の利益も興味もないからやめる。 夏目漱石『坑夫』より引用
  • だが私は厳粛な、一とまとまりのものとして、後々までも残るものとして、実際の記録をここに書きつけておくのだ。 倉田百三『光り合ういのち』より引用
  • さうした例の一つとして、日本人の考へた山越しの阿彌陀像の由來と、之が書きたくなつた、私一個の事情をここに書きつける。 釈迢空『山越しの弥陀』より引用
  • 私は以前から「犯罪捜査録」という手記を書き溜めていて、それには、私の長い探偵生活中に取り扱った目ぼしい事件は、ほとんど漏れなく、詳細に記録しているのだが、ここに書きつけておこうとする「硫酸殺人事件」は、なかなか風変わりな面白い事件であったにもかかわらず、なぜか私の捜査録にまだしるされていなかった。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編01 本格推理Ⅰ』より引用