くだけ散る

20 の用例 (0.00 秒)
  • 羆の重みはさらに増して、全身の骨がくだけ散るのではないかとも思えた。 吉村昭『熊撃ち』より引用
  • 見わたすかぎり砂の黄色で、砂の山がつぎからつぎへと、くだけ散っていた。 ヴェルヌ/江口清訳『気球旅行の五週間』より引用
  • まるで窓ガラスがくだけ散るように、トランペットの響きが打ち破られた。 荒俣宏『帝都物語5』より引用
  • 矢が次から次へと藪から飛来し、岩の上でくだけ散るのだった。 R・E・ハワード『大帝王コナン』より引用
  • と音して見事にくだけ散ったのは、ちょうど軍之助が口へ運ぼうとしていた土器かわらけの大盃だった。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • 八月八日、三長官決議による全陸軍の意思は、五相会議の席上で見事にくだけ散った。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • また別の一枚は壁にあたったかと思うと、とつぜん部屋全体の鏡が木っ端みじんにくだけ散って見えなくなった。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『15 スラッシュ株式会社』より引用
  • その拍子に、テーブルの上のスープ皿も床に落ちて、こなごなにくだけ散った。 火浦功『大冒険はおべんと持って <みのりちゃんシリーズ>』より引用
  • 電燈がともった、夕暮が無機質な明るみのなかで粉々にくだけ散った。 大江健三郎『政治少年死す (セブンティーン第二部)』より引用
  • 波頭を泡立てた、狂ったような波が、この島の北岸と東岸にくだけ散っていた。 ヘディン/岩村忍訳『さまよえる湖』より引用
  • 地上につながる遺跡に置いておいた、見張りをしめすかけらがくだけ散っている。 安田均×下村家惠子『ソード・ワールド・ノベル 死せる神の島(下)』より引用
  • やがて両軍主力が接触すると、星弾が発射され、仮想敵艦の背後の夜空に星弾がはなやかにくだけ散る。 吉村昭『戦艦武蔵』より引用
  • それは僕たちのかくれていた丸石にぶつかって、くだけ散った。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • 落下する大きなかたまりが、途中とちゅうでこなごなにくだけ散りました。 アンデルセン/矢崎源九郎訳『絵のない絵本』より引用
  • ところがちょうど間がわるく、その瞬間に、ぼくたちの間のある幻想が色美しい破片となって、くだけ散ってしまったのである。 ヘッセ/常木実訳『デーミアン』より引用
  • 土用波が岸壁に当ってくだけ散る音を聞いていると、かけ足でやってくる冬の海を感ずる。 新田次郎『孤高の人』より引用
  • 細かいしずくにくだけ散る雨の湿りが、大気のなかに感じられた。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(下)』より引用
  • 海岸から五〇メートルほどへだたった波のくだけ散る岩礁の近くの海面に数隻の小舟が寄り集まっていて、しきりと竿さおを海中に突き入れている。 吉村昭『羆』より引用
  • 雷光のようなものが炸裂さくれつする、黄金の珠はこなごなにくだけ散る。 久美沙織『ドラゴンクエスト5 第1巻 文庫版』より引用
  • とみるまに、それがクモの巣のように拡がり、くだけ散った。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『02 最終作戦』より引用