ぎをして
全て
名詞
16 の例文
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春の前夜になつて、新しい日の御子誕生して、禊ぎをして後、宮廷に入る。
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坂の上の火藥庫の番兵も明るい顏をしてゐる 呑氣さうに見える。御じぎをして人が入つて行く。番兵は見知り合ひと見える。
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その戦争に駆り出されて、今、自分は何をしているか、朝起きて歯も磨かず、顔も洗わず、髭は伸び放題、頭は蓬髪、体も思いも不潔極まる。これが朝々沼島の海にみそぎをして出勤した榎本保郎であろうか。天皇のために死ぬことを第一義の道とし、 「武士道とは死ぬことと見つけたり」 と言っていた自分が、邦人の空き家を解体して、薪売りをしている。
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ようやく下女が退がりきりに退がると、今度は誰だか唐紙を一寸ほど細目に開けて、黒い光る眼だけをその間から出した。宗助も面白くなって、黙って手招ぎをして見た。すると唐紙をぴたりと閉てて、向う側で三四人が声を合して笑い出した。
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御母様が思ふていらっしゃるやうな気弱ではありませんから、決して御心配なく御願ひ致します。ふちも非常な重態でしたけれども、神様のみ恵で昨日今日は大層機嫌よく猫の子を相手に大さはぎをして居られますから御安心下さいませ。なつかしい登別!
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また古事記で日本武尊が科野峠で拝したのも恵那山の神である。江戸時代中期には毎年修験道者が礼拝に訪れ、前夜に恵那神社で禊ぎをして登山を行っていた。また明治から大正時代にかけては道路や登山道が整備された事により恵那講が流行し、白装束を来た一般人が多く訪れるようになった。
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患者の方では、意外の效果に驚いたといつて、感謝の手紙を寄越したが、院長は私の與へた藥が效いたとは云はなかつたやうだ。また或時、私の實驗室の研究生が理髮店に行つたところ、奧で何だか大騷ぎをして居るので理由を訊くと、主人が脚氣衝心を起して悶へ苦んで居るのだといふ。その時、研究生は恰度ポツケツトに「オリザニン」を入れて居つたので、「これは脚氣に良い藥だ、眼の前で服用して見ろ」といつて、一瓶を半分ばかり服用させた。
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江戸の有閑人達は、景氣が良いにつけ惡いにつけ、お祭り騷ぎをして、呑む機會を作らなければ、この世の中は張合ひがないやうな氣がするのでせう。
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みそぎをして、神様を拝んで来たんやからな。
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獅子像の方は、彫刻も名人といわれる者たちが、一生のほまれと引き受けて、一頭ずつ取りかかり、あとは牙の間から彫りあげる珠の段階になっていた。誰にでも出来る細工ではなく、石工の中でも名うての源造が、渚でみそぎをして、最後の仕上げに取りかかっていた。鳥居の献納がすむまでは気が抜けなかった。
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錢形とか平次とか言つて、當今大した評判だが、見ると聞くとは大きな違ひ、半日煤拂ひほどの騷ぎをして、一枚の小判も見附けられないとは何んとしたことだ。あれでは日當の拂ひやうが無いでは御座らぬか。
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新羅人が先祖であると信じられ、人々の風俗習慣も新羅人の子孫のなごりといわれ、東西北の三方は山に囲まれ、南の一方だけが開けていて、今日でも川で洗濯物を棒でたたいたり、足で器用に踏みつける。また神社に参詣するとき扇を持つ風習など、またおんばと称する霜月に二人の乙女が、未明、浜でみそぎをして身を清め、正装して、しろたび姿で、赤飯や、あずきの入ったお供物の飯盛りを頭の上にのせ、雪道を地区から神社へ運んで奉仕するなど大陸関係の習俗がそのまま残っている。さきに、私はいま引いたのをクルマのなかでみなに読んで聞かせたところ、クルマを運転している鄭詔文はおどろいたように言った。
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里に預けて置いた三番目の娘が少し病氣して歸つて來た。附いてる里親の愛に溺れ易いのを制する爲めに看護婦を迎へたりして其兒に家内中が大騷ぎをして居る中へ、四歳になる三男の麟が又突然發熱した。叔母さんも女中達も手が塞がつて居るので書齋の自分の机の傍へ麟を寢かせて自分が物を書きながら看護して居た。
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これは歩行中に地面に触れることで先端の鋭さが鈍らないための適応だと考えられる。また、爪とぎをして手入れする。「研ぐ」のではなく「さや」を剥がし鋭さを保つ。
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此大殿祭の間、天子様は御身浄めの為に、御湯殿へ御這入りになつて居られる。つまり、天子様は、禊ぎをして居られる訣である。神の祭りの時に、一番初めに出て来る人は、御馳走を享けられる神ではなくて、御殿を浄める為の神人である。
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