かたりあう
全て
動詞
14 の例文
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代四郎は、
「夢は五臓の疲れによるといいますが、もしも水練ができるようになっていれば、姫神の霊夢でしょう」とこたえた。茶店の前を人びとが行き来し、そのなかで百姓たちがかたりあっている。
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ここで通用している意見は、わたしたちの考えとはちがいます。でもわたしたちはいい方面ばかり見て、いいことだけをかたりあうことにしているの。それにしたって、なにもないところに、なにか見いだせといったって無理でしょ。
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きょう、蜑崎さまがたずねてこられ、かたりあったが結論がでませんでした。また市川にまいり、妙真さんをくわえて相談しよう、とこうしてきましたら、このわざわいです。
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なろうことならこの老翁と小屋の木屑でも焚いて一ト晩かたりあってみたいほどな興味をもった。けれどままならぬ身であったのはもちろんだし、ちょうどそのときも、彼の帰りの遅いのを案じてのことだろうか。
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そうして、さらにさらに大きなかげでつつんでしまうのは、いつのまにか軍用船となって、どこの海を走っているかさえわからぬ大吉たちの父親のことである。その不安をかたりあうさえゆるされぬ軍国の妻や母たち、じぶんだけではないということで、人間の生活はこわされてもよいというのだろうか。じぶんだけではないことで、発言権をなげすてさせられているたくさんの人たちが、もしも声をそろえたら。
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感激のうずがまきおこって、それがたちまち全ヨーロッパへ、ついでアメリカへまでひろがっていきました。こんな事情もあって、ふたりのしたしみは急速に深まり、四五年の秋にかの女が三度めにデンマークに来たときには、アンデルセンは毎日のようにかの女をたずねてかたりあったのでした。いよいよかの女が帰国するという前には、さかんな送別の宴がひらかれましたが、その席でジェニー=リンドはデンマークを第二の祖国とよび、アンデルセンにわたしの兄になってくださいとたのみました。
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これで、めでたく、ロタの内戦がはじまると、タルシュ遠征軍の指揮官たちは祝杯をあげた。ロタ王国が内部で戦をしているあいだに、新ヨゴをおとせば、ラウル王子がお考えになっていたより早く、北の大陸を征服できるのではないかとかたりあったものだ。シュバルは胸の底に、冷えびえとしたものがひろがるのを感じた。
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日本橋に魚河岸があって、そのなかで空気を吸って、日本橋川で水泳ができて、両国橋あたりで白魚が四ツ手網でとれるのを見て育ったという、いわば石器時代の日本橋原人とでもいうべき人たちである。二人はかわるがわるに江戸以来の日本橋をめぐる町と橋の歴史をかたりあい、去った人、のこった人を指折りかぞえてうわさしあった。彼ら二人は風や水や火や物価の変動にもかかわらず、いまだにここにしがみついて抵抗をつづけているのだが、噂にのぼる人物たちは、店締めした老舗の伴伝をはじめとして、のこっている人たちよりも去った人たちの数のほうがはるかに多く、広いようであった。
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三人は歩きながら、今のぼうけんについて、かたりあい、死のおくりものを、よろこびあいました。
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これでもおさえている。私は三問解いて、合格をもらってから、 「ある日 パパと二人で かたりあったさー」 と、口ずさんだ。先生は窓際へいき、置いてある食器入れからコップをふたつだし、アイスコーヒーをつくる。
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この二人は冒険だの探偵だのがことにすきで、いつか自分たちもそういう事件にぶつかって、悪人とたたかってみたいと思っていたものだから、滋の話をきいて、いちばん胸をおどらせたのもこの二人である。だから、ほかの少年たちがだんだんおなじ話にあきて、まえほど滋の話に興味をもたなくなってからでも、二少年だけは滋のそばをはなれず、ひまさえあれば冒険だの、探偵だのについてかたりあったあげく、はては、こんど事件がおこったら、三人力をあわせて悪人とたたかおうではないかと、かたくちかいあったりしたのだった。ああ、世のなかのことはなにがほんとうになるかしれたものではない。
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さすがに宝物館は窓がすくなく、壁際にならんだ召使いたちが大きなうちわで風を送っていたが、ぬるい空気をかきまぜているようなものだった。それでも、海運でさかえているサンガル王家の秘宝だけあってめずらしいものが多く、賓客たちは暑さをがまんして、小声でかたりあいながら宝をみていた。うつくしい宝石類にもまして、客たちの目をひいたのは、多種多彩な銛だった。
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冬の夜はながい。義成・毛野はおそくまでかたりあった。
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