かかりあえ
全て
動詞
18 の例文
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それを見ているうちにやがて気がおさまった。そして、こういう事件にかかりあうとあとあとまで大へんだぞと思った。
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一般への呼びかけも行なったが、ひかり66号七号車に乗り合わせたという乗客は一人も名乗り出なかった。現代的な無関心の上に、かかりあいになりたくない気持ちが加わったからであろう。七号車1ABCD席は新大阪駅から発売されており、そこの出札係にも当たったが、まったく何の収穫もなかった。
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だから、滅多なことを言ってくるもんじゃアないよ。かかりあいで仲に立った私も、こんなに困ったことはありアしない。おかげで当分、何か埋合わせの功名をするまでは、この長庵まで、お屋敷へ顔出しが出来なくなってしまったじゃアないか。
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「判ったよ、畜生」 貧相な男があっさり兜を脱いでふてくされた。一瞬の間の騒ぎで、他の乗客たちはかかりあいにならぬよう、知らぬふりをしていた。宏一のとなりからとびだした二人の男が、貧相な男を引っ張って来た。
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いい岡場所をかぎ当て、一流の手を考え出す名人であるが、港町によくある水夫同士のいざこざにぶつかることはあっても、決して深入りはしない。しかし、いったんかかりあいになったとなると、こわいもの知らずだった。
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そばへ寄って、飛びかかられて首でもしめられたが最後、逃げられっこねえからな。よしんばしめられねえまでも、おそらくかかりあうことにはなるて。あんな男、どうしようがあるかい、あんなすっ裸の男?
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そこで、ともかく、これは黙っているにしくはないと考えた。当時の人間のつねとして、かかりあいということを極端におそれる。権四郎は女房にだけその話をしたが、けっしてこれをひとにしゃべってはならぬと口止めした。
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参戦国は全滅の憂き目をみただけだった。あの恐るべき戦争のかかりあいになった国に勝利はなかった。
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おい、ルキヤンだろうがチモフェイだろうが、おまえにはどっちだっていいじゃないかよ?そんなことをしたって、公爵になんのかかりあいもないじゃないか。嘘をつくのが、もうすっかり習慣になっているんですよ、ねえ、ほんとですよ!
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當夜家畜を見はっていた連中だとか、附近の畑を耕していた下男たちは、みんなポケットに兩手をつっこんで、堅くなって突っ立っていた。見たところ、ただ、かかりあいになるまいと、そればかり考えているかのようであった。八人の山林官が訊問された。
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お篠は亀安の仕事場で、痴話げんかのあげくのはてに、銀弥の手にかかって殺されたのだ。そして、それを、かかりあいになるのを恐れた亀安が、人形のなかに隠したのだ。と、こう考えればつじつまがあってくる。
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「おれにはできないよ」 友人がかれを見つめ、かれは友人の眼を見かえしながら、友人が身をひくきっかけを探しているのに気づいた。友人はかかりあいになることをおそれている様子だった。「明日」と友人はいった。
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社会のありようそのものの表現である。それだからこそ、そこにかかりあう男女互の理解の内容や意味の進歩が重大になってくるのだと思う。
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母は頭がいいから、きっと気がついてるでしょう。けれど、自分のかかりあうことじゃないと思ってるのよ。かわいい妹のアンジェリカはなにもかも知ってるわ。
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彼はいったい、何者でしょう?たぶん、偶然にこの事件とかかりあいを持つようになった、とるに足りない人間で、金が目的ですよ。しかし、どうしたらいいとお考えですか?
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こちらの知ったことではない。かかりあいになると、おまえさんたちも当分渡世のさまたげになるよ。
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そして、船頭にもかたくこのことを、口止めしておいたのである。いまでもそうだが、江戸時代にはかかりあいになることを、ひどくおそれたものである。
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