お生憎

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  • ところがお生憎あいにくさま、僕のところは、このようにちゃんと寝室を別にしている。 太宰治『春の盗賊』より引用
  • 私がはずかしがっている四文字は、お察しの方面とは全然関係ない、お生憎あいにくさま。 江國滋『日本語八ツ当り』より引用
  • へん、お生憎あいにくさまだ、と誰かに云はれてゐるやうな気もする。 武田麟太郎『現代詩』より引用
  • なにさ、あいつを出しぬくぐらいわけもないこと、お生憎さまね。 チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』より引用
  • この後猴声を入るるなりとあるを読んで、何とか実地研究と志しいたところ、右の報告を見てお生憎あいにく様と知った。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • それだったら、善助の子でなくともあの人は自分の子と信じているから相続権があるわ、ところがお生憎様あいにくさま、千恵は私の連れ子です。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 杳子はそれを高慢にまゆを上げて受けとめ、お生憎さまとばかり、いきなり男に背をむけて歩きだした。 森瑤子『別れの予感』より引用
  • あんた、ひとりで生きてる年増女ほど甘い言葉や優しい態度に弱い、なんて聞いてるんでしょうけど、お生憎さまだわね。 平安寿子『素晴らしい一日』より引用
  • また、そうやって何も知らない一年生をからかって遊ぼうという腹なのだろうが、お生憎あいにくさま、こっちだってそうやすやすと信じやしないのだ。 今野緒雪『お釈迦様もみてる 02 学院のおもちゃ』より引用
  • 当人には気の毒だが、こればかりはお生憎様あいにくさまだ。 森鴎外『雁』より引用
  • ということは、おまえさんはもちろん、おまえさんの俳句仲間全員が老いぼれてきたということじゃないか、といわれそうだが、お生憎あいにくさま、私はともかくとして、私の仲間たちは断じて老いぼれてなんかいない。 江國滋『日本語八ツ当り』より引用
  • 生憎あいにくさまでございます。 海野十三『時限爆弾奇譚』より引用
  • 生憎あいにくさま、そんな手にはひっかからないわ。 恩田陸『ドミノ』より引用
  • 生憎あいにくさま、わたしからだはまだ伊太彦様いたひこさまのおあはせなければなりませぬから、ひらにおことわりまをします。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 65 20080623』より引用
  • 生憎様あいにくさま、ただの単なる駆け落ち者です。 喬林知『今日からマ王 第03巻 「今夜はマのつく大脱走!」』より引用
  • 生憎あいにくさまである。 里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』より引用
  • 生憎様あいにくさま、チツと御面相ごめんさう御相談ごさうだんなさいませ。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 53 20080623』より引用
  • もう都内の薬局は何によらず品薄になつてゐた頃で、もちろんイチジク灌腸もその例外ではありませんでしたが、普通ならにべもなく「お生憎あいにくさま」で済ますところを、Hさんは姉さまの真剣な顔つきに気押けおされて、気前よく手持ちのなかから半ダース譲つてあげたのださうです。 神西清『死児変相』より引用
  • が、お生憎さまでした。 稲垣史生『考証[時代劇]』より引用
  • なるたけ、あたり触りの無いように、ほどよく遊んでいい気持になって、つつがなく大学を卒業し、背広を新調して会社につとめ、可愛かわいいお嫁さんをもらって月給のあがるのをたのしみにして、一生平和に暮すつもりで居るんでしょうが、お生憎あいにくさま、そうは行かないかも知れませんよ。 太宰治『正義と微笑』より引用
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