いっそう耐えがたい

6 の用例 (0.00 秒)
  • しかし、そうした健康は空腹をいっそう耐えがたいものにし、私をまるで飢えた犬のようにしてしまった。 カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』より引用
  • ペテルブルグ滞在が、ヴロンスキーにいっそう耐えがたいものに思われたのは、そのあいだいつもアンナが、なにか彼には不可解な新しい気分でいるのが認められたからであった。 トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』より引用
  • そのひと突きひと突きは、耐えられる最高限度まで激烈な苦痛をあたえるように思えたが、次のひと突きは、さらにいっそう耐えがたい苦痛をあたえた。 E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ1) 銀河パトロール隊』より引用
  • それは、あまりにも楽しく、しかもめったにもよおされることがなかったので、つぎの会までの待ち遠しさを、いっそうえがたいものにしたにすぎなかった。 トウェイン/大久保康雄訳『トム・ソーヤーの冒険』より引用
  • 先年の相馬大作事件以来、両家の争いには幕府の監視の眼がひかっているので、表面忘れたようなふりをしているが、近年蝦夷えぞや千島に両藩合同で守備隊を派遣することを命ぜられることがならいとなるにつけ、不快感がよみがえり、かついっそう耐えがたいものになったようだ。 山田風太郎『忍法鞘飛脚』より引用
  • 貧、老、病、死といえば受身であるが、それらはみな貪欲どんよく、虚栄、放埒ほうらつ憎悪ぞうお嫉妬しっと、その他、その他の人間の悪につながっているゆえにこそ、いっそう耐えがたいのである。 スティーヴンスン『ジーキル博士とハイド氏』より引用