あの紅い

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  • フフン、あの紅い女狐がどれほどのものだろうが知ったことではない。 言乃葉『出席番号32番 衛宮』より引用
  • 私には今、あの紅い布は原地人の娘たちが炎暑の時、髪や裸の胸へまく布切れのような気がしてきました。 田久保英夫『深い河』より引用
  • あの紅い王宮には欲しいものが全てあると確信できる。 池上永一『テンペスト2 花風の巻』より引用
  • それは、あの紅い鼻緒の下駄をいつも彼女がはいては寺へ参詣にやって来たからであった。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • それではこちらも、きょう一日、またあの紅い靴を眺めて暮らそう。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • たちこめる煙の中から姿を現したのは、言うまでもなくあの紅い髪の少女である。 榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ PROLOGUE』より引用
  • すると、亀裂の崖縁に、あの紅い靴がきちんとそろえて脱いであった。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • そして、あのあかかなしげなほしがそれであるのか。 小川未明『北海の白鳥』より引用
  • あ、あの紅いのもそうだったのだ。 北原白秋『フレップ・トリップ』より引用
  • 伸子は自分のそばに寄つてきた洋子をそのまま引きよせて、その肩に手をかけながら、彼女にその花を一つ一つ指でさしながら、あの紅いのは何、その下の方の黄いろいのは何、といふ風にきいてゐた。 堀辰雄『おもかげ』より引用
  • 女は、きょうもあの紅い靴を履いていた。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • しかし、みんなあのあかい円いつやつやしたお月様を、若い綺麗きれい小母をばさまだと思つてゐます。 北原白秋『お月さまいくつ』より引用
  • そういう趣味からいうと、蔟生している青い葉の中から、見えるか見えないくらいにあの紅い花を咲かせたいのであろうが、あの花はそんなことはせずに、冬から春にかけて青々としてあった葉を無くしてしまい、直接法に無遠慮にあの紅い花を咲かせている。 斎藤茂吉『曼珠沙華』より引用
  • あの紅い毬は、その時犯人が落していった遺留品よ。 中井英夫『虚無への供物』より引用
  • 正直いうと、内々自分は、あの紅い唇で女のほうから口づけしてくれたらなあと、そんなさもしい欲情が燃えるのを覚えた。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • あの紅い壁紙の色だって、大屋敷の人達のように温かで、親切そうで、幸福そうに見えるわ。 バーネット・フランシス・ホジソン・エリザ『小公女』より引用
  • だって伯父さんにしてみれば、何とかして可愛い緑司にエメラルドを取込みたいんで、目の上の瘤の紅兄さんを片付けたいと狙っていたんだからね、わざと誘いの隙を作って、あの紅い十字架まで見せつけてやれば一も二もなく乗るだろうし、あの場合なら多少の変死はうやむやに出来るという気になるさ。 中井英夫『虚無への供物』より引用
  • 私のきらいなあの紅い椿も、今日は、うるんだ色に見えて居るし、高々と、空の中に咲いて居る白木蓮の花が、まぶしい。 宮本百合子『南風』より引用
  • またあの紅い麦藁帽子をかぶつて、新店渓の中洲へ写生に行つたら、やつぱり元通りの彼女なのに違ひあるまい、とも思つた。 神西清『少年』より引用
  • 螢光燈の点滅する仄暗い風呂場で、いきなりあの紅い瘢痕を見た時は、ただもう醜い鞭痕だとばかり思いこんだのだが、それならば、いったい何のために蒼司や嶺田医師は、そんな虚言を構えたのだろうか。 中井英夫『虚無への供物』より引用
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