あの忌わしい

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  • 偶然いっしょになった友人は、あの忌わしい事件のために失ってしまった。 ヴェルヌ/江口清訳『皇帝の密使(下)』より引用
  • 五メートルほど前方の道に立っているのは、あの忌わしい灰色の影であった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター02 風立ちて“D”』より引用
  • 宇宙の秘密を知りすぎたし、一方、あの忌わしい信仰が生きているからだ。 ラヴクラフト全集2『01 「クトゥルフの呼び声」』より引用
  • 思い返して見ますと、あの忌わしい事件から一七年余りの時間がたっています。 大塚公子『57人の死刑囚』より引用
  • それから、ああ、あの忌わしい写真版はどうして笠神博士の手にあったか。 甲賀三郎『血液型殺人事件』より引用
  • あの小川と別れたところへ、あのいまわしい別れ道のところに行くべきなのだ。 ヴェルヌ/金子博訳『地底旅行』より引用
  • いや、その前に、父に会って、あの忌わしい疑惑を、とかねばならぬ。 南條範夫『駿河城御前試合』より引用
  • あのいまわしい結社が乗りだしたので、どこに葬られたのかもわかりません。 ラヴクラフト全集7『19 「夢書簡」』より引用
  • あのいまわしいうわさを、今では丹下家の者で知らぬものはない。 五味康祐『薄桜記』より引用
  • でも、わたくしはあのいまわしい事実を知ってしまいました。 ベントリー/宇野利泰訳『トレント最後の事件』より引用
  • このときから彼の考えることはただ一つ、たとえ長官邸に面している窓の前にあの忌わしい日よけがつけられたとしても、どうしたら彼女を見つづけられるかということであった。 スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』より引用
  • 明らかに彼は、あの忌わしい出来事が、出来るだけ早く済んでしまうことを望んでいたのだ。 コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(上)』より引用
  • あの忌わしい年のことだ、この森のなかで命を落した者は、あの狂女のほかにもおそらく幾たりとなくあったに違いない。 モーパッサン・ギ・ド『狂女』より引用
  • 四月の半ば頃からだったでしょうか、あのいまわしい腹中虫の声が、また聞こえるようになったのは。 荒俣宏『帝都物語1』より引用
  • キットあのいまわしい兄妹きょうだいの恋として、そのままには許さないで御座いましょう。 夢野久作『押絵の奇蹟』より引用
  • 誰かけてくる足音がしたが、弓なりの馬車道から姿を現わしたのがあのいまわしい教授でなく、助手のベネットだと知って、われわれはほっとする思いだった。 ドイル『這う男』より引用
  • この世からあのいまわしい血族が抹殺まっさつされるまで私は死ねない。 阿智太郎『僕の血を吸わないで1』より引用
  • ページをくるに従って、私はまずあのいまわしい赤蛭あかひるの事件だの、銀行家クロスビーの惨死ざんし事件だのの記録を発見する。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』より引用
  • そうして灯の下で夕飯も食べないで母を待っている平一郎には、いつも母の帰りのおそいとき感じる、あの忌わしい、実に言葉に発表出来ない、鋭い本能的な疑惑を感じはじめて来た。 島田清次郎『地上』より引用
  • その空にも気のせいか、時々あの忌わしい烏羽揚羽うばあげはが、何十羽となく群を成して、気味の悪い更紗模様さらさもようを織り出した事があるそうですが、新蔵はもう体も心もすっかり疲れ果てていましたから、その不思議を不思議として、感じる事さえ出来なかったと云います。 芥川竜之介『妖婆』より引用
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