あの壮麗

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  • するとどこにも灯火ともしびは見えませんでしたが、ただ二人の知らないあの壮麗な宮殿だけは別です。 佐藤正彰訳『千一夜物語 10』より引用
  • こうしてペリーヌは、はじめてあの壮麗そうれい金塗きんぬりの鉄格子門てつごうしもんをくぐったのだった。 エクトール・マロ『家なき娘〔下〕』より引用
  • ソクラテスの口から一言でも哀訴の声がもれたならば、あの壮麗な徳はその最もあらわれるべき時に影をひそめたこととなろう。 モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』より引用
  • ズールーは宇宙スペースドックで出立の準備をほとんど完了して自分を待つ、あの壮麗な新型航宙艦のことを思った。 ロッデンベリイ『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』より引用
  • わたしは毎日、水晶宮みたいに明るいガラス張りの回廊を通って、あの壮麗な石段から外へ散歩に出るの。 荒俣宏『帝都物語5』より引用
  • 昔の農場主たちのあの壮麗な、まるで王侯のような生活について語るときでも、少佐はよく口ごもっては先に進まず、馬のくつわをとってくれた黒人の名前だとか、さして重要でもない出来事の正確な日付けだとか、その年に栽培した棉花のこりの数だとかを思い出そうとしました。 O・ヘンリー/大久保博訳『O・ヘンリー短編集(上)』より引用
  • もしや神の助けなくして見いだせるやもしれぬと思い、手摺つきのテラスから望んだ、あの壮麗きわだかな夕映の都のことをまずたずねてみたが、アタルはかぶりをふるばかりだった。 ラヴクラフト全集6『09 「未知なるカダスを夢に求めて」』より引用
  • 未知なるカダスの神々を見つけだし、心にとりいて離れないあの壮麗きわだかな夕映の都にいたる道を知るために、神々を説得しなければならないと、なおも思っていたからである。 ラヴクラフト全集6『09 「未知なるカダスを夢に求めて」』より引用
  • すっかり心悲しく心痛しながら、お眼をそちらに向けると、馬場マイダーンの広場は再びあの壮麗な宮殿に占められて、思っていたように空っぽではないのを御覧になって、茫然と立ち尽しなさいました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 07』より引用
  • こうして彼はあの壮麗な寺院マスジツトの前に着いて、正門の大理石の階段三十段を上がり、美しい陶製の化粧張りや、金泥や、宝石や、到るところを飾っている壮麗な大理石や、目に見えないほど清らかな水の流れている美しい数々の泉水などを、感嘆して眺め入りました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 09』より引用
  • 一五〇メートルの眼下には、鮮やかな緋色ひいろ毛氈もうせんのような谷間が広がり、頭上には、およそ一五〇〇メートルの高さまで、あの壮麗そうれいきわまる崖が、堂々ときらめきながらそびえている。 バローズ『火星シリーズ02 火星の女神イサス』より引用
  • たしかに、ローマ人は、その芸術的哲学的資質においては、あの壮麗な神話、雄渾な叙事詩と悲劇、さらには精緻な哲学体系をつくりだしたギリシア人の足もとにもおよばない。 オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(下)』より引用
  • 四月には、ネヴァ河を見おろした、あの壮麗、宏壮な新王宮「冬宮」も、ついに工事完了をつげていた。 中野好夫『世界史の十二の出来事』より引用
  • また、ブールジュの大聖堂に見られるような、尖頭せんとうアーチ式建築の持ち味をなしているあの壮麗、軽快、変化、錯雑、林立、開花の趣きも認められない。 ユゴー/辻昶・松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(上)』より引用