あせみどろ
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名詞
18 の例文
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かれらはそうした惑星の一つに着陸を試みた。かれらはまるで奴隷のように汗みどろになって死にもの狂いで働いた。そしてせいぜい二世代か三世代の後には、まったくみごとな技術文明を築き上げていた。
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暗闇の書斎に再び光と蝋燭の燃える音が蘇った。汗みどろで笑いの余韻に浸る鏡閃に向かい部屋に現れた女は言葉を続けた。
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うとうとすると、とたんにシャーラーとサンセヴィーノの姿が現われ、魔法の鏡のように二人が重なり合って入れ替わった。かと思うと私は恐怖に駆られて、汗みどろになってミラノの街を走っていた。私の傍らをシャーラーが走っている。
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イアンは、帰りの旅を往きの旅とおなじようにして過ごした。スタードライブの巨大なパイプのなかで汗みどろになって働いたのだ。その金属壁のすぐむこうには、想像を絶するエネルギーが脈うっていた。
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運動場では、未だ大勢の学生が汗みどろになつて盛んに運動の練習をしてゐた。虎斑のシヤツを着てまくわ瓜のやうなフツトボールを蹴つてゐる一群もあつた。
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どうも夜中になると熱が出てくるらしい。ちょっと眠ったかと思うとすぐ汗みどろになって目がさめた。朝の体温が三十八度位で一日のうちの最高で、それから次第に下って、夕方には最低三十七度位になった。
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荷役は、深更までつづいた。竹見水夫も、あせみどろになって、船と陸との間を何十回となく往復した。巨人ハルクも、もちろん、労働の花形であった。
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殊に、あなたのアマゾンヌの様な、トレエニング・パンツの姿が、A甲板の端から此方まで、風をきって疾走してくる。それも、ひどく真剣な顔が汗みどろになっているのが、一種異様な美しさでした。紫紺のセエタアの胸高いあたりに、紅く、Nippon と縫いとりし、踝まで同じ色のパンツをはいて、足音をきこえぬくらいの速さで、ゴオルに躍りこむ。
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たしかに長い間波乱の歴史にふりまわされ、現在も戦争のおかげで乱暴な権力や金力が幅をきかせているこの国では、少々のことに腹を立てていては下々のものはとてもやっていけないということを、その後の生活を通じてだんだん知るようになった。説教したあとで相手は汗みどろの私の姿をおかしそうに眺めた。
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交替で川に入らせる。実際、冷たい水に身を沈めていると汗みどろになった疲れが取れる。男具那に見込まれ、長年仕えているだけに、宮戸彦も、兵士の扱い方は心得ていた。
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で、しかたなく、残暑の中を汗だくで東京へ出た。とてもではないが、汗みどろで夕食の仕度をする気にもなれず、外へ食べに行くことになった。乾杯、とワインのグラスを合わせた。
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朽ちかけた炭焼き小屋が二人の密会場所だった。閉めきった暗い小屋の中で、二人は汗みどろになって抱き合った。
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一日に二度も湯に入るのは、珍しい体験だった。しかし汗みどろの二時間を過してみると、湯に入りたくて仕方がなかったのである。ただ湯槽に、躰を沈めているだけで、疲労感がうすらいで行くような気持になる。
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セックスそのものはスポーツだと割り切っている。汗みどろになって切磋琢磨するのはスポーツの特徴である。そして汗をかいてスポーツをした後、全ての男たちが感じる爽快な疲労感と、一抹の淋しさ。
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ほら、今一等水兵の呼子がぐっすり眠っている連中をたたき起こした。眠ったまま汗みどろでやつらは甲板へ上がる。闇のなか、寒さのなかを駈けねばならないのだ。
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「悪い人」 綾江はそう言い、巧みに津村の体を外すと、 「汗を流さなくては」 と浴室へ行こうとした。津村はその体の上へ体重をかけ、汗みどろの綾江と肌を密着させた。つるり、とすべるような感じで綾江はのがれ、 「あなたも体を拭きなさい」 とタオルを投げて寄越した。
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電気屋だと言うのに、クーラーは壊れていた。トランクス一枚の少年は汗みどろで机にむかっている。バンドの招待状を作製しているのだ。
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